中編3
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母親だけが。。。

長いんですが。

昔、私が小学生の時に千葉県の、ある社宅に住んでいた頃の話です。

私はその社宅の4階の右から2番目の部屋なので402号室に住んでいました。

生まれた時からそこに住んでいてそれまでは何もなかったんですが、小学校2年生の時に家の真下の部屋、1階の家(102号室)のお母さんが亡くなりました。

まだ若い人だったのに。

原因を聞くと過労との事。

まだ低学年だった私は過労の意味もよくわからなかったが、今にして思っても共働きでもなかったのになぜ?って感じです。

母親をなくした一家はしばらくして引っ越していきました。

そして翌年、家(402号室)の母親が癌で入院。

2年後に亡くなりました。

ここまでなら偶然が重なったということもあるのでしょうが、翌年には2階(202号室)のお母さんが亡くなりました。

原因は喘息による呼吸困難。救急車が来ることもなく、朝起きたら死んでいたとのことでした。

この家もすぐに引越していきましたが、さすがにここまで続くと何かあるんではないかと思います。

幸い?302号室は独身の人だったため被害はありませんでしたが、最上階の502号室の一家は次は自分達なのではないか?とすぐに引越して行きました。

そんな中、お風呂のドアが鍵がかかっているにもかかわらず勝手に開いたり、CDラジカセなどは勝手に鳴り出したりといった現象が頻繁に。

引っ越したはずの上の階からは何人もの足音が!

初めは気にしないようにしていましたが、さすがにこの状況から考えると気にしないわけにもいきません。

あるとき学校から帰ると、102号室に誰かが入っていくのが見えました。あの一家が引っ越してからは誰も住んでいないのに。

ちょうど近所のおばさんがいたので「今その部屋に誰か入っていったよ」と伝えました。

不審者だといけないからということでおばさんが中に入って確認してくれることに。

しかし、ドアには鍵が。

古い社宅だったのでドアを開けるたびにギィッとなるドアなんですがそういえばさっきはそんな音など鳴らなかった。

でも扉が開いたのはこの目でしっかり見ている。

不信に思いつつ、裏に周ってベランダ側から確認することに。

カーテンもかかっていない部屋なので部屋全体が見渡せたがやはり誰もいない。

ベランダの鍵を外から開ける方法を知っていたので、さらに中に入ってみることに。(不法侵入ですね)

おばさんも危ないからと一緒に付き合ってくれました。

中に入ってみるがやはり誰もいない。

おばちゃんも「変ね」と言っていましたので「幽霊かなぁ」とふざけて言ってみたところ、

おばちゃんからは一瞬にして笑顔が消えました。

不幸が続いたので近所でも噂になっていたので冗談ではすまされなかったようです。

私が高校生になってその社宅を引っ越すまでは毎晩のように怪奇現象に悩まされましたが、

金縛りや、直接何か害を与えられることはなかったです。

亡くなった母が守ってくれていたのだと思います。

大人になってその土地について知りましたが、元々は高校があり、その前は墓地だったらしいです。よくある話ですが。

でも墓地だったとしてもなぜ私が住んでいた家の列だけでそういった現象が起こったのか。

未だにわかりません。

その社宅は取り壊され、今では高級マンションが建っていますが、何も無いことを祈ります。

ちなみに今でもこの社宅を舞台にした夢を見ます。

登場人物などは違えど決まって命を狙われていて隠れている夢です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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