私が某カラオケ店でバイトしていたときの話です。
その日、私は早番だったので皆より先に出勤して1人で営業前の準備をしていました。
フロントと厨房の境には仕切る為に暖簾がかけてあったのですが、私がフロントで作業をしているときに暖簾と床の隙間に誰かの足が見えました。
黒いスーツらしきズボンだったので私は、部長(たまに来る本部のお偉いさん)が来たのだと思い「おはようございます」と声をかけ暖簾をまくったけど誰もいない…
不思議に思っていたら、数分後に「おはよーう」と部長が従業員用の入り口から入ってきました。
「あれ?部長さっきからいましたよね?」と聞くと
「いや?今来たばっかりだけど」と言われました。
思えば、部長の着ていたスーツはグレーだったので私が見た足は部長以外の誰かだったと言うことです。
自分以外誰もいないはずなのに。
後々先輩に聞いた話ですが、昔この店の駐車場で人身事故があり男性が1人亡くなっていたそうです。
この事故と関連があるのかは分かりませんが不気味な体験でした。
怖い話投稿:ホラーテラー みあさん
作者怖話