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短編2
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肝試しの報い

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これは私の地元では、あまりにも有名な実話です。

埼玉県某所に、数十年前お化け団地と言われている心霊スポットがありました。そこに行った者には何かと不可解なことが起こるんだとか。

その噂を聞き、私の後輩4人がバイクでお化け団地に肝試しに行ったのです。名前は仮にA、S、T、Kとします。

お化け団地へは、車両進入禁止にするための柵があるため、少し離れたところにバイクを停めて歩かなくてはなりません。

到着した4人。地面がぬかるんでバイクは停めにくい状況。それでもK以外はバイクを停めて先に歩いていきました。不気味なところに1人取り残されまいと焦る気持ちとは裏腹に、Kのバイクはなかなかうまく停められません。

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お化け団地に先に到着した3人。団地の屋上に何かの気配を感じた。暗がりには、もうとっくに目が慣れていたので、それが人影だとすぐにわかった。

人影が団地の屋上の端まで来たとき、3人はハッと息を飲んだ。その人影はKだったのです。ボーッと屋上の端に立つK。声をかけようとした次の瞬間、Kは屋上から飛び降りたのです。

shake

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「おい!Kーーー!」

地面に叩きつけられグチャグチャになっているKのもとに駆け寄るAとS。腰を抜かしてしゃがみこむT。その背後から大きな声で

「何だよ!」

3人が振り返ると、やっとバイクを停めて追いついたKの姿が・・・

S「だってお前いま屋上から飛び降りて・・・」

グチャグチャになったKのほうを見ると、そこには何もありません。

これはさすがにヤバイと感じた3人。

A「逃げるぞ!」

そう言ってお化け団地から4人は逃げ帰って来たのです。

何だか気分の悪い3人。今日はこのまま解散しようと、各自 家に帰ることにしました。

S「じゃあまた明日の夕方、Aの家に集合な」

翌日、A、S、T以外にも男女5人がAの家の下に集まっていました。A、S、Tは昨日のお化け団地でのことを、行かなかった他の5人に話していました。

T「そういやK遅くねーか?」

A「さっきから携帯に電話してんだけどつながらないんだよね」

そう言ってAはKの自宅に電話することにしました。

A「あ、Aですけど、K君いますか?」

Kの親「うちの息子は、たった今、バイクの事故で死にました」

shake

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お葬式のとき、遺体を見ることはできなかったそうです。事故で体がグチャグチャになってしまったから・・・

ごめんなさい。これ、実話なんです

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