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これは過去にあった体験談です
私は建築関係の仕事でよく出張に行くのですが
その日も出張で京都府に行くことになりいつものように
助手席に座り出発しました。
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車に乗っている間はいつも寝ているのですがその日は何か
落ち着かなく現場近くのホテルに到着しました。
「はーやっと着きましたねー」と車をおりホテルの
入口を背に立って先輩を呼んでいました。その時後ろから
視線のような物を感じ後ろを振り返ったのですがその時は
何もありませんでした。
いつものようにチェックインし部屋に荷物を置きに行こうとエレベーター
に乗り4階につきました。エレベーターのドアが開き降りた瞬間に何か
視線のような物と重苦しい感覚に襲われました。
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「何か変な感じしません?ここ」
「何もないって疲れてんやろ」
「今日は仕事終わったらはよねたら」
その時は疲れてんのかなって思い部屋に荷物おいて仕事に行きました。
仕事が終わりホテルの部屋に帰ろうとエレベーターに乗り4階に降りました
エレベーターを降りた瞬間に昼に感じた違和感がまた襲ってきました
「あーやっぱ疲れてんのやな先輩この後飲む約束やけど今日ははよ寝ますわー」
先輩と別れた後部屋に入るなり服を脱ぎシャワーを浴びようと浴室のドアを開けて
みると浴室が誰も使ってないはずなのに濡れていたのです
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「ちょっと待って!ちょっと待って!おれ今日は風呂使ってないよななんで濡れてんねん」
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そこで怖くなったので疲れてるって言い聞かせ早々にベッドに入り寝ました
本当に疲れていたのかすぐ寝入りましたが暫くして甲高い音が何回か鳴り目を覚まし
てしまいました。何かと思い目を開けようとしましたが何故か目が開かず体も動かなく
なりました。これが世に言う金縛りって奴かと思い必死に体を動かそうとしても
動きません
「くそっ!どうなってんねん何が起こってんねん」
必死に頭を回転させ状況の整理しようと思ったがうまくいかずそのままでいると浴室から シャワーの音が聞こえてきました。
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「えっ!えっ!なんで?」状況がわからないまま暫くすると
足元の方からひたひたと音を立てながら近づいてきました
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「これはやばい!これはやばい!なんとかしないと」でも体が言う事聞きません
次の瞬間体に何かが伸し掛かってきましたその時に目が開ける様になったので
薄目で確認しようと目を開けましたすると足元から黒い影の塊の様な物が
来ていました。そこで気を失いかけましたが何とか踏ん張り体の力を入れると
瞬間ふっと軽くなりベッドから抜け出てエレベーターに駆け出しました
その時エレベーターは1階で止まっており4階居ませんでした慌ててエレベーターの
昇降ボタンを連打します。そうしている間も向こうから黒い影の塊の様な物が
ひたひたと追いかけてきます。「やばいやばい早く来て早く来て」頭の中で
ひたすらに念じていました。すぐそこまで奴が迫ってます「チーン」エレベーター
が開きましたでもすぐそこに奴がいます「早く閉まれ早く閉まれ」やっと閉まったと
思いドアが閉まる少しの隙間に奴の赤い目に睨まれてそこで気を失いエレベーター
の中で夜を明かした様です。
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後日そのホテルに問い合わせてみたのですがその当時勤め
ていた従業員は辞めたとの事で真相は知ることが出来ませんでした。
今でも忘れられない体験でしたがあれは何だったのでしょうか・・・・
作者もりやん