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短編2
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ゲームブック

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ある日、一冊の本を拾った…

タイトルは"人生ゲーム"…

「暇潰しに良いか?」

家に帰って読む事にした。

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表紙をめくると…

これは貴方の人生の本です。

これから、貴方の過去と現在、

そして、未来を見て行きましょう…

と、書いてある。

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「なんだ…これ?」

更にページをめくる…

貴方は、沢山の人から愛されて産まれてきました。

おめでとうございます。

そんな、貴方はお爺様よりプレゼントをいただきました。

さあ、貴方がプレゼントされたものは何?

①お母さんとのお散歩に使えるベビーカーだと思う方は25ページへ

②風邪をひかないように暖かい洋服だと思う方は

28ページへ

③自由に好きな物を買ってもらいたいから、もちろん現金!だと思う方は32ページへ

「何だこの本…まあ、当然現金だろ♪」

私は頭の中で決断すると、勝手にページがめくれる。

貴方のご両親は多額の現金をもらい大喜びです。

しかし、貴方のお世話は忘れがちになります。

家にも帰らなくなり…貴方は栄養失調で亡くなってしまいました。

ゲームオーバー…

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「本当に何だ…この本」

ドクン…ドクン…ドクン…ドクン

心臓が痛い…なんなんだ。

本を見ると前回の選択肢まで戻ってきている…

本を読む事が止められない…本から目がはなせない…

「なんなんだよ …これ」

再び選んだ答えは"②"ページがめくれる。

貴方はプレゼントされた服で寒さを凌げました。

病院から退院した母親と共に暖かいお家に帰りました。

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その後も本を読み進める。

現在の実年齢になるまでに私は12回…死んだ。

本の中でゲームオーバーになってる。

ゲームオーバーも6回目位から足に力がはいらない…

12回目には意識も朦朧としている…

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貴方は、暇をもて余しています。

バイトからの帰り道…

道に落ちている本を拾いました。

この本をどうしますか?

①家に持ち帰って楽しむ方は424ページへ

②家に持ち帰り読む方は946ページへ

ページが捲れます…

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貴方は、寿命を引き換えに楽しむゲームブックで何回ゲームオーバーになりましたか?

①0回の方は…

②5回の方は…

③12回の方は…

選択肢を選ぼうとするが…

ページが見えない…

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瞳を休ませる為に見た光景…

電源の入っていないテレビ画面を見た私…

黒い画面に映ったいるのは…

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知らない老人でした…

Concrete
コメント怖い
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