wallpaper:1394
ある日、一冊の本を拾った…
タイトルは"人生ゲーム"…
「暇潰しに良いか?」
家に帰って読む事にした。
separator
表紙をめくると…
これは貴方の人生の本です。
これから、貴方の過去と現在、
そして、未来を見て行きましょう…
と、書いてある。
separator
「なんだ…これ?」
更にページをめくる…
貴方は、沢山の人から愛されて産まれてきました。
おめでとうございます。
そんな、貴方はお爺様よりプレゼントをいただきました。
さあ、貴方がプレゼントされたものは何?
①お母さんとのお散歩に使えるベビーカーだと思う方は25ページへ
②風邪をひかないように暖かい洋服だと思う方は
28ページへ
③自由に好きな物を買ってもらいたいから、もちろん現金!だと思う方は32ページへ
「何だこの本…まあ、当然現金だろ♪」
私は頭の中で決断すると、勝手にページがめくれる。
貴方のご両親は多額の現金をもらい大喜びです。
しかし、貴方のお世話は忘れがちになります。
家にも帰らなくなり…貴方は栄養失調で亡くなってしまいました。
ゲームオーバー…
separator
「本当に何だ…この本」
ドクン…ドクン…ドクン…ドクン
心臓が痛い…なんなんだ。
本を見ると前回の選択肢まで戻ってきている…
本を読む事が止められない…本から目がはなせない…
「なんなんだよ …これ」
再び選んだ答えは"②"ページがめくれる。
貴方はプレゼントされた服で寒さを凌げました。
病院から退院した母親と共に暖かいお家に帰りました。
separator
その後も本を読み進める。
現在の実年齢になるまでに私は12回…死んだ。
本の中でゲームオーバーになってる。
ゲームオーバーも6回目位から足に力がはいらない…
12回目には意識も朦朧としている…
separator
貴方は、暇をもて余しています。
バイトからの帰り道…
道に落ちている本を拾いました。
この本をどうしますか?
①家に持ち帰って楽しむ方は424ページへ
②家に持ち帰り読む方は946ページへ
ページが捲れます…
separator
貴方は、寿命を引き換えに楽しむゲームブックで何回ゲームオーバーになりましたか?
①0回の方は…
②5回の方は…
③12回の方は…
選択肢を選ぼうとするが…
ページが見えない…
nextpage
瞳を休ませる為に見た光景…
電源の入っていないテレビ画面を見た私…
黒い画面に映ったいるのは…
wallpaper:1016
知らない老人でした…
作者まー-3
ゲームブックって知ってますか?