有名な話ですが…
ある日、散歩をしていた女性が急にトイレに行きたくなった。
公園の公衆トイレに急いで入り、用を済ませ、トイレから出ようとした。
ふと下を見ると、
人形が落ちていた。
顔はバービー人形のようで白いワンピースを着ており、髪は金髪、肌は日に焼けたような小麦色だった。
しかし一つ不気味な所があった。
両足の間から、
赤褐色の足がもう一本はえていた。
女性が不気味に思っていると、人形の口が動いたような気がした。
女性は気味が悪くなってすぐに元あった場所に戻そうとした。
すると、
「私、呪われてるの」
子供の様なかわいい声。
女性は不思議に思いあたりを見回した。
確かに声がしたが、トイレには女性一人と人形だけ。
空耳かと思い女性が固まっていると、
「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの私、」
人形がこっちを見ながら呟いていた。
女性はトイレから勢いよく飛び出し、トイレから逃げ出した。
しかしその声は耳元で囁かれているように、ずっと聞こえていた。
「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの」
1時間たっても
1日たっても
2日たっても…
ずっとその声は聞こえていた。
女性は耳鼻科に行こうとした。
だが、頭がおかしいと思われるだけ…
耳鼻科に行くことは諦めた。
その間にもずっとその声は聞こえている。
「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの」
女性はとうとう耐えきれなくなり、自ら鼓膜を破った。
怖い話投稿:ホラーテラー あやさん
作者怖話