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短編2
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落ちていた人形

有名な話ですが…

ある日、散歩をしていた女性が急にトイレに行きたくなった。

公園の公衆トイレに急いで入り、用を済ませ、トイレから出ようとした。

ふと下を見ると、

人形が落ちていた。

顔はバービー人形のようで白いワンピースを着ており、髪は金髪、肌は日に焼けたような小麦色だった。

しかし一つ不気味な所があった。

両足の間から、

赤褐色の足がもう一本はえていた。

女性が不気味に思っていると、人形の口が動いたような気がした。

女性は気味が悪くなってすぐに元あった場所に戻そうとした。

すると、

「私、呪われてるの」

子供の様なかわいい声。

女性は不思議に思いあたりを見回した。

確かに声がしたが、トイレには女性一人と人形だけ。

空耳かと思い女性が固まっていると、

「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの私、」

人形がこっちを見ながら呟いていた。

女性はトイレから勢いよく飛び出し、トイレから逃げ出した。

しかしその声は耳元で囁かれているように、ずっと聞こえていた。

「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの」

1時間たっても

1日たっても

2日たっても…

ずっとその声は聞こえていた。

女性は耳鼻科に行こうとした。

だが、頭がおかしいと思われるだけ…

耳鼻科に行くことは諦めた。

その間にもずっとその声は聞こえている。

「私、呪われてるの私、呪われてるの私、呪われてるの」

女性はとうとう耐えきれなくなり、自ら鼓膜を破った。

怖い話投稿:ホラーテラー あやさん  

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