これは、私の夢の話である…
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地平線の彼方まで見渡す限りの大平原…
空には心臓が1つ浮かんで脈うっている。
何故かわからないが、行動しないと死ぬ…
恐怖で全身が震えているのがわかる…
私が生き残る為には他者を食らわなければならない。
現実ではあり得ない状況が夢だと確信させる。
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世界の中にある歯車の一つ…
それが、私である…
無くても誰も困らない、代わりは無限にいる…
国への不満…社会への不満…会社への不満…
そんな、不満を酒で晴らす…そんな毎日…
こんな自分が大嫌いだ…
ヘドがでる…
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「よう!俺は○○○○だ!」
夢の中でてきたのは、30半ば位の男性。
もちろん、彼とは面識もない…
会話の一部が聞き取れないが問題は無い。
この夢で必要なのは相手を負かす事…
相手を負かせば、自分は生きられる。
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寝る度に夢を見る…
最初の男性から色々な人に勝ってきた。
自分の夢だから勝負は常に有利の展開で始まる。
生き残る事の充実感…
負かした時の相手の絶望に染まった顔…
今では、この夢のみが生き甲斐になっている。
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今日の相手は、人気俳優…
私と違って皆に好かれる男…
こいつは嫌いだ!
私と彼では、何が違う?
同じ人間、同じ男なのに…
夢の中で位は私が上になるんだ…
さぁ、絶望に染まった顔を見せてくれ!
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翌日の朝…
ある俳優が心臓麻痺で亡くなったとニュース番組が報じている…
偶然とはいえ、気持ち悪い…
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私は恐怖している。
夢を見始めてから1ヶ月…
私に勝負で負けた人は皆…
亡くなっている…
過去に負かした人も全員死んでいた。
関連性は皆無の為、誰も気がつかない…
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今日の相手は…
世界で数多くの人を救い、自身の人生を使って世の中の為に尽くしている…
そんな人…
今も歯車の1つでしかない私…
相手は世界の為に必要な人…
展開はいつもの通り…
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私は生きて良いのでしょうか?
作者まー-3
この話は小さい頃に、体調が絶不調の時に必ず見た夢を誇張した話です。
命の価値…皆さんはどう考えますか?