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ある小学校での出来事である。
午前10時過ぎの2時間目の授業の最中、放送スピーカーの電源が突然入った。
「・・・さい。・・・なります。・・・さい。・・・なります」
聞いたことのない低めの女性の声がスピーカーから流れた。
抑揚がなく棒読みに繰り返されるその言葉が、学校全体に響き渡った。
なかには泣きだす児童もおり、低学年のクラス担任たちは教室に待機し、児童たちをなだめた。
3年生の担任のA先生が、生徒を落ち着かせたあと、教室を出て真っ先に放送室へ向かった。
続いて4~6年生の担任、その他の教師や用務員が放送室へ駆けつけ、A先生に状況を聞いたが、
「放送を流している者は見当たらなかった」という。
学校は、外部の者が放送室に侵入して行った悪質ないたずらとして判断し、防犯体制を強化した。
しかし、それ以来、明らかにおかしなことが起こり始めた。
真っ先に駆けつけたA先生は、その事件の翌日から体調不良を理由に学校を休むようになった。
他の先生たちが代わりに授業を行っていたが、A先生は3週間ほど休んだあと退職してしまった。
A先生のクラスの生徒が心配して、先生宛に手紙を書いたり連絡を取ろうとしたが、A先生からの連絡はなかった。
さらに、A先生は精神的に病んで入院しているという噂まで流れた。
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例の謎の放送は一体何と言っていたのだろう。
「・・・さい。・・・なります」
生徒の間で「こう聞こえたよ」「いやこうだった」と様々な意見が流れたが、多くの生徒はこう聞こえたようだ。
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shake
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「見ないでください。おかしくなります」
作者SPEC
引用元…http://densetsunavi.com/archives/5097
自分でやっときながらびびってしまった。