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短編1
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開かずの個室

ある男女6人がキャンプ場にやってきた。

6人以外客はいなくて貸し切り状態。

夜、バーベキューをしているときに1人の女の子がトイレに行った。

トイレはすぐ近くにあるのだが、電球が1つついているだけで薄暗く気味が悪かった。

3つある内の手前の個室に入り用を足していると

コツ…コツ…

とヒールで歩くような音が聞こえてきた。

友達の誰かが来たのかと思ったが、個室から出てみると誰もいない。

隣の個室はドアが閉まっていて「使用禁止」の貼り紙がしてあった。

奥の個室も誰もいない。

考えてみたら友達の中にヒールを履いている子はいなかった。

そう思うと気味が悪くなり慌ててトイレから出た。

皆の所に戻り、今さっきの出来事を話したが「気のせいだ」と言われ本気にされなかった。

翌朝も、昨日の出来事が気になって仕方なかった。

あのトイレに何かあると感じた彼女は調べに行った。

朝なので昨日ほどの気味悪さは感じない。

しかし無性に気になった。

使用禁止の個室に何かあるのではないか…

隣の個室の便器に乗り、上から使用禁止の個室を覗き込んだ

瞬間、彼女は言葉を失った

トイレの壁中にお札がビッシリ貼ってあり、個室の内側からドアに釘が打たれていたそうだ。

その後、過去にこのトイレで不幸な亡くなり方をした女性がいたと言う噂を聞いたらしい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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