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短編2
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音声認識の誤変換

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これは、今現在、

学生である私が体験した話です。

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ある夜。私は部屋にこもり、あるテレビゲームに熱中していました。

結構有名な死にゲーと呼ばれているものです。

その時私は、とあるレイドボスとの戦いに四苦八苦していました。

何十回と葬られ、仕方なくスマホで攻略サイトに助けを求めました。

サイトやオンラインの友人の手助けのおかげでようやくそのボスを倒す事ができ、喜んでいると、

突然窓の外に何かの気配を感じました。

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カーテンを開けてみるも、見えるのは漆黒の闇だけです。

時計を見てみるとちょうど23時。

ここら辺が潮時かと思い、次のエリアのボスでお開きにする事にしました。

しかし、その後のプレイ中にも怪しい気配を何処かで感じます。そのつど窓のところに目をやるのですが、何も見えません。

shake

そろそろ恐怖を覚えだした頃、急に付けっ放しにしていたスマホから、ポロンという例の音が部屋に響きわたりました。

口から心臓が飛び出しそうになりながら、スマホ画面を確認すると、

shake

『牛を煮てください。』

と身に覚えのない言葉が出ていました。

勿論、私は喋ってなんかいませんし、ゲームの音でもなさそうです。

狐につままれた気分になりながらもゲームを続けると、10分後位に、再びあの音が鳴りました。

暴れる鼓動を抑えながら画面を見ると、

shake

『牛を煮てください。』

と再び出ていました。

本格的に怖くなり、ゲームを続けようかどうか迷い

オンラインで一緒にプレイしていたリア友に伝えると「確かめようぜ!」との事。

友人が言うには、完全に部屋を無音にしてその表示が出るのかどうかを確かめよう、と。

出たらどうするのか。と尋ねると「そん時は電話してこい」と友人が言います。

とにかく試してみる事にしました。

ゲームを一旦停止し、テレビの電源も消しました。

辺りが静まり返り、静寂が耳を覆います。

その時、目の前に置いてあるスマホがあの音と共に起動し、文字が表示されました。

shake

『牛を煮てください。』

変わらないその文字に私は本気で恐怖を覚えました。急いで友人に電話しようとすると、

再びポロンと耳に当てた携帯から音が。

恐る恐る見ると、

shake

『後ろみてください。』

に変わっていました。

その瞬間、ゲーム中に感じた

あの視線を強く感じました。

画面がずっとつくように設定していたはずのスマホが暗くなりました。

暗い画面に映る自分の顔。

の横に何者かの影が。目を凝らすと真っ白な女の人の血走った目がこちらをにらめつけていました。

その女の口がパクパクと動きます。

shake

後ろ、みてください、と。

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気付いた時には既に朝日が昇っていました。

後ろを振り返りますが何もいません。

あの出来事は夢だったのかと思い、履歴を見ると

しっかりと残っていました。

そう、後ろ、みてください、と

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