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短編2
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ダンス・ダンス・ダンス

会社帰りの電車の窓から、いつも見えるダンス教室。いつも、何気なく眺めていた。

水曜はいつも電気が消えている。

土日はやっているのだろうか?

そう、思いながら、今日も素通りした。

時々窓からこっちを見ている人がいる。

目があった。

しかし、そんなことはどうでもいい。

明日も仕事だ。

ダンスとは無縁だ。

ダンス教室のある駅に着くと、何人か下車する。暇な主婦か肥満なサラリーマン。

勿論、ダンス教室目当てでは無いだろうが。

日ごとに、この駅で下車する人が増してきた。

いや、勘違いだ。

いつも、こんな感じだ。

いや、みんなダンスにはまってるのだ。

しかし、私は明日も仕事だ。ダンスとは無縁だ。

いや、明日は土曜で休みだ。

だから、家でゆっくりしよう。

いつの間にか、この駅に着くと車内は私一人になった。

みんなダンスにはまっているのだ。

そんなにいいか?

最近水曜でも電気がついてる。

この不景気の中、儲かっているな。

急にダンス教室の様子が気になった。

とりあえず、下車だけしよう。あくまでも下車だけ。

しばらく、駅のホームから様子を見てみよう。

しかし、一向に客は入ってこない。

いつものようにたった一人の女の人が窓からこっちを見ている。

目があった。

未だに客は入ってこない。

しばらくすると、教室の電気が消えた。

その教室の屋上に一人の女性が現れた。

さっき、いやいつも目が合うその人だ。

しばらくして、その女性はビルから飛び降りた。

落ちてる途中で、また目があった。

いや、そんな気がしただけだ。

もう、二度とこの駅に降りる事は無いだろう。

怖い話投稿:ホラーテラー くじらUFOさん  

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