短編2
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シックスセンス

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それは突然やってくる。

「~をしなくてはいけない気がする!!!!」という強迫観念的な何か。

今まで幾度となく感じてきたが、ある学生時代のその日もそうだった。

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虫の知らせと言うんだろうか。

学校からのバイトを終えて、明日も学校というのに何故か突然「実家に帰らないと。」という気持ちになった。

本当に突然、衝動的に。

でも時間は23時半。

実家まで2時間はかかる距離。現実的に難しいことだった。

でも、何かが起こるんじゃないかって恐怖感もあって、実家の両親に電話をかけた。

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「何か、帰らんといけん気がするんよ。」

「いや、何時と思っとるん?ダメやろ。」

「でも、何か悪いことが起きそうで‥‥。」

「わかったわかった。気をつけとくから。とりあえずお前はそっちにおれ。」

父親との電話を切った次の日、じいちゃんが脳梗塞で病院に運ばれた知らせが入った。

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じいちゃんは、いつものように田んぼを見回っていたらしいが、私の電話を受けていた父が「あれ?じいちゃんの姿がない!」と少し不安になったそうで周囲を探して、一旦家に連れて帰ったそう。

その後すぐに自宅で嘔吐し始めてすぐに救急車を呼び、病院で脳梗塞の診断を受けたとのこと。

もしも、父が気にしてなくて、じいちゃんがそのまま屋外にいたとしたら‥‥。

取り返しがつかない事になっていたのではないかと恐ろしい。

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あれから数年経ち、今はじいちゃん亡くなってしまったけども‥‥じいちゃんの死に目に会えたのは私1人だった。

これまた虫の知らせなのか。

ぜひまた聞いてください。

【終わり】

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