この話は、ある友人から聞いた実話です。
話にするとたいして怖くないかと思いますが、想像力が豊かな方だと、精神的に参ってしまう恐れがあるので、あまりお勧めは出来ません。
この話の主人公をAさんだとします。
Aさんが夏休み期間限定で、高額アルバイトを探していた時のこと。その噂を耳にした友人のBが、条件の揃った仕事を紹介してくれた。
仕事の内容はこうだ。
”8月1日からの2週間。○○公園の管理だけで、42万!!
18歳以上の方。若干名募集中”
こんなバイト誰でも飛びつく。
Aさんも迷わず応募したそうだ。
運良く、そのバイトの応募総数は少なく、Aさんは直ぐに受かった。
そして、バイトの初日を迎えた。
茶系のスーツを着た40代半ばの男性に連れられ来た場所は○県にある樹海だった。いくら鈍感なAさんでも、流石にヤバいなと思ったそうだ。
しばらく歩くと、ひらけた崖場にでて、目の前には海が広がっていた。
その崖の先端部が何故か公園になっており、(公園と言っても二人用のブランコとボロいベンチがあるだけ)その直ぐ横に下に伸びる階段があるのが見えた。
どうやらこの公園を管理するらしい。
その男についていき、公園の横の階段を下っていくと、海に手が届くほど低い場所に出た。
その直ぐ後ろに洞窟があり、その奥に管理小屋らしきものが建てられてある。(つまり、公園の真下に管理小屋があるとゆう事)ここで2週間生活するだけの仕事だ。
管理小屋には、テレビやクーラーはなく、あるのは、氷で冷やす珍しいタイプの冷蔵庫と、ダイアルのない黒電話、ボロボロに破れたベッドだけだ。
男から、仕事の内容が告げられる。
この崖は自殺の名所で、この時期になると志願者が増すという。
2週間この管理小屋で生活をしながら、自殺をしに来た人を止めて欲しい。止め方は自由とのこと。いきなりそんな事言われてもと、反論するも虚しく。
男から仕事に置けるルールが告げられる。
1、1時 9時 17時
に、管理小屋の黒電話に電話が掛かってくる。これは必ず取ること。
尚、こちら側から掛けることは出来ない。
2、この公園からは絶対に出てはいけない。
3、自殺をしてはいけない。
と、言い残し、その男は樹海に消えて行った。
しばらく小屋でうとうとしていると、ジリリリンと黒電話が鳴った。
時計は17時を指していた。
すいませんつづきます。
怖い話投稿:ホラーテラー くじらUFOさん
作者怖話