初めての投稿なんで、乱雑な文章になると思いますがご容赦を…
5年ほど前の話しです。
僕の仕事は、ちょいと珍しい商材を扱っていまして、まぁ営業なんですが、百貨店さんと取引があって、今でもお世話になってるんですが、関西の某百貨店でのお話しです。
nextpage
百貨店には外商という営業の方々がいて、その人達と一緒にお客様のところへ営業に行くのです。
その日も外商さんと営業に行く約束をしていました。
前日に外商さんから連絡があり、
「明日は悪いけど、早めに来てくれへん?」
「いいですよー、何時っすか?」
「9時くらい」
「…いいっすよー」
という、僕にとってはかなり早い時間で、露骨に不機嫌な声を出してたと思います。まぁ、断れませんからね。遅刻しないよう頑張ったのを覚えてます。
nextpage
9時ちょうどぐらいに百貨店へ着きまして、外商さんに連絡しました。
「着きましたー」
「…すまん!時間変更や」
「何時っすか?」
「また、連絡するわ」
「いやいや、何時?」
「…12時ぐらいかな?」
心の中で、ぅおい!と叫びましたがちゃんとオトナの対応をしました。
「了解です。寝とくんで、起こしてくださいな」
「すまん!ちゃんと起こすから!」
こんな流れで話は進んだと思います。
nextpage
その日は体調を崩していて、朝も早かったのでちょっとラッキーと思ってました。
ゆっくり寝てやろうと、百貨店の駐車場へ車を停めました。
開店は10時からなので、他に車は無くどこにでも停めることができたのですが、迷惑にならない階の隅の方に駐車しました。
座席を倒して眠ろうとしたのですが、エアコンが寒くて眠れません。エアコンの温度を上げると、それはそれでなんか気持ち悪い。
おもいきって全ての窓を全開にしてエンジンを切ってみると意外に涼しく、すぐに眠れました。
nextpage
どのくらい時間が経ったのか…遠くの方で声が聞こえて半覚醒になりました。
起きようとは思わなかったので、目はつむったままです。
声は何を言ってるのかよく分かりませんでしたが、どうやら1人でぶつぶつ呟いているようでした。
「…あーー、○○✖︎△□$です…」
「…あーー、○○✖︎△□$です…」
なんとなくイメージしたのは警備員さん。開店前のチェックでもしているのだろうと、僕は気にしてませんでした。体調悪いわ眠いわで、起きる気はまったくなかったです。
nextpage
声はちょっとづつ近づいて来てるような感じがしましたが、いっこうに何を言っているのか分かりませんでした。あいも変わらず、
「…あーー、○○✖︎△□$です…」
と不明瞭です。
もしや、僕が不審者に思われてるのかも、と多少苛立ち、絶対起きてやるものか!と一層強く瞼を閉じたその瞬間、耳元で
「あのー、3千円になります!」
「高いわ‼︎」
ガバッと起き上がりつつ、そうツッコミましたが、周りを見ても誰もいませんでした。
車も一台もありません。百貨店も開店していませんでした。
夢だったのかもしれません。でもあの時のツッコミは今までの人生の中でもベスト3には入ると思います。
長文で失礼しました…
wallpaper:2244
作者ドギーマン
はじめまして、ドギーマンです。
投稿するお話しはたぶん少ないですが、実体験でいきます。
ほんと真実なんで、それが夢であっても真実です(笑)
この話は、まだオチがましな方だと…
ご感想お待ちしてます。