短編2
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公園下の生活(最)

『ぎやぁーー!!』

とゆう、自分の叫び声で目が覚めた。

夢だったのだ。

白熱灯の灯りがゆらゆらと、私の影を揺らした。

時計は、夜中の3時を指している。

夢だったとはいえ、この狭い空間の中に、私以外の何者かが潜んでいることは間違いなく。そして、完全なる密室の中に閉じ込められていることも、紛れもない事実である。

ギギ…ギギ…

と天井がシナった。

ヤバいと思い、急いで床につくと、寝た振りをした。

暫くして、ズズっと天井の板がゆっくりと開けられる音がした。

きた。

オレンジ色の間接照明が映し出した、そいつの影は、どうやら髪の長い女性だった。

冷蔵庫にある食料を適当に見繕うと、ズズっと

私の真後ろに立っているのが分かる。

目を瞑っているから、本当かどうかは分からない。

ただ、灯りの微妙な変化で、そいつが今、あたしの後ろにいるのが分かる。

もしかしたら、すぐ、耳元まで顔を近づけてきているかも知れない。

想像したたけで、叫びたくなるくらい恐ろしいかった。

暫く、後ろに立っていたが、諦めたように再び天井裏に戻って行き、ズズっとゆう音をたてて、板を閉めた。

その音きいて、安心してか、久しぶりに息を吐いた。

ふぅ…と思い、天井に目をやると、私の心臓は一旦止まりかけた。

血だらけの白いワンピースを着た髪の長い女性が、天井に張り付いて、驚いたような顔つきで、こちらを凝視していたのだ。

『いやぁぁー!!』

と、ゆう自分の叫び声で再び目が覚めた。

また、同じ様な夢を見てしまった。

ギギ…とゆう音と、逃げ場の無い状況が、私にそんな夢を見せるのだと思った。

ジリリリリン

急に黒電話がなった。

時計は朝9時を指している。

『2週間お疲れ様でした。私は公園に居ますから、上がって来て下さい。ああ、台風ならすっかり止んで、ドアも開くと思いますよ』

確かに、ドアは開いた

この1週間は地獄の様に長かったが、結局は何もなかった。

閉じられた部屋の中にいる恐怖心が、もう1人の同居人を見せたのだろう。

私も精神的に崩れる一歩手前だった事は間違いない。

そう思いながら、外に出ようとした時、その異様な光景が、私のわずかな精神に追い討ちをかけたのだった。

4、5体の水死体が、昨日までの台風の影響で、水揚げされ、私の行く手を阻むが如く、道一杯に敷き詰められていたのだ。

終わり

怖い話投稿:ホラーテラー くじらUFOさん  

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