短編1
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幼い暴力

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実際にあった話…

この話は自分の罪の告白です。

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当時、私は小学生の四年生…

恐らく普通の少年だった…と思う。

そして、特に代わり映えのしない日常を繰り返していた。

雨が降っている朝…

いつも通りに学校に通学する為にマンションの階段を降りた場所…

雨ざらしになっている雀が一羽…

幼い正義感…悪意もなく善かれと思っていた。

羽が濡れていたからか、弱っていたからか…

飛べずにばたつく雀を捕まえた。

ティッシュで緩衝材を敷き詰めた箱に空気穴をあけて雀を保護した…

つもりだった…

separator

学校に雀を保護した箱を持っていき放課後まで教室の隅においておく…

時はたち放課後…

箱の中を確認した私が見たのは…

雀の亡骸だった…

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悪意があったわけではない…

善意が正しい訳ではない…

幼いから許される訳ではない…

知識もなく行動した罪…

これが私が犯した罪です。

Concrete
コメント怖い
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@月舟
コメント&怖ポチありがとう。
この後ろめたいとか罪の意識とか…こんな事を語ってる時点で人間の傲慢な部分がでてる気もするけどね…
自分で書いておいてなんだけど…
一生、結論はでない思いだと思う…

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@珍味
コメント&怖ポチありがとうございます。
はっきりは覚えてませんが、大人には言わないで土に埋めたと思います。
小学生ながら罪悪感と単純に叱られる事の恐怖に全てを無くしてしまおうとしたんだと思います。
この行動も鮮明に記憶に残ってる原因です。
鮮明とは書いてますが死骸を見た後の行動については記憶が曖昧です。
はっきりお答えてきず申し訳ないです。

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@ttttti
コメント&怖ポチありがとうございます。
脚色無しの実話です。
怖いと言われるとやるせない気持ちになってしまいます(汗
ですが、雀からしたら間違い無く鬼か悪魔だったんでしょうね…
幼いからこその残虐性は人間の必要悪だとも思っています。
成長後にも抑えられなかったら問題だとも思いますけどね…

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@むぅ
コメント&怖ポチありがとうございます。
命の扱いは難しいです。
あの時ももう少し思慮があれば…
何もしない方が正解(当時の私の場合は…)だったんです。
私が見つけてなければ、その後も元気になっていたと思います。
悔いが残る思い出です。

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@clolo
コメント&怖ポチありがとうございます。
知らない事は言い訳にはならないという事を学んだ経験でした。
あれから、時間は随分たちましたが学んだ事が役にたってるかは微妙な所です…
が、この経験は今もはっきり覚えているほど記憶に残っている出来事です。

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@アリー
コメント&怖ポチありがとうございます。
自己弁護ではないですが、幼い頃に色々間違いを犯しておかないと大人になった時にとんでもない奴になってたり…(もちろん限度はありますが…)
善意と悪意…それが解る方がカッコいい大人なのかもしれませんね

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