Cさんは、夏休みの期間だけ、アルバイトをしようと決意しました。
仕事の内容は、とある管理小屋の天井裏に2週間生活するだけで、84万とゆう、超高額のアルバイトでした。
仕事の意図は、人間の精神の限界を図るための実験だそうです。
光の全く差さない天井裏に果たして、2週間も人間は生活出来るのだろうか?
食料すら、下の小屋に降りなくてはなりません。
しかし、小屋のベッドには、気が狂った女がナイフを握りしめて狸寝入りをしているのです。
見つかれば、殺されてしまいます。
女は規則的に外回りをするので、その隙をついて冷蔵庫からありったけの食料や水分などを補給し、天井裏に運びます。
しかし天井裏は蒸し暑く、冷蔵庫も無いため、一度に持っていっても腐ってしまうのです。
ある時を境に女は全く外に出なくなりました。
そして、時々、思い出したように発狂するのです。
しかし、それは私にとっては好都合でした。
そのたびに気を失ってくれるので。
十分に水分補給が出来ます。
再び、天井裏にもどり、板を閉めようかと思ったとき、その女と目があってしまったのです。
私は急いで顔を引っ込めましたが、その女は、気が狂ったように暴れ出し、ドンッドンッと下から突いてきます。
私は余りの恐怖に腰を抜かしてしまったのです。
そのあとまた、発狂を繰り返し、罵倒を投げかけてきたのです。
そのあとは再び、気を失い、もう二度と覚めることは無かったのです。
その女は自分の首にナイフを突き立てて死んでいたのでした。
怖い話投稿:ホラーテラー くじらUFOさん
作者怖話