教えてほしい…
このままだと私は遠くない未来に目覚める事ができないかもしれない…
この話を読んでくれた方…
どうか助けてほしい…
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私生活や仕事でのトラブルで受けるストレス…
生きてる上では大なり小なり誰もが受けている…
ストレスとは適度に受けないと生きていく中で支障をきたすという話もあるほどだ。
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切っ掛けは仕事での部下のミスの尻拭い…
もちろん、上司として部下のフォローをするのは当然…
しかし、ミスをした当事者は責任感の欠片も無く強めに注意するとパワハラと騒ぎたて人事に呼び出される始末…
理由を説明して私の正当性は認められるが取引先に迷惑をかけた事実は消せない。
この日の夜から私の悪夢が始まった…
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気が付くと私は暗黒の中に座っていると思う。
自分の事なのに疑問系なのは聴覚・味覚・触覚以外の感覚が無いから…
現状がわからないなか…手探りで動いていると確認できた事は以外の通り…
①一辺が五メートルほどの箱形の空間である事…
②壁にあたる部分は格子のようで硬い棒のようなもので区切られている事…
③床は硬くもなく柔らかすぎる事もない物質でできている事…
感覚ではあるが一時間ほど歩いて疲れを感じた時に夢から覚めた…
冷や汗をかいて飛び起きた…ということも無く不思議な感覚を感じる程度の違和感で起きれた。
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時間は朝7時キッカリ…まあ、変な夢を見たなという程度で仕事の準備をして出勤する。
昨日のお詫びの為、先方の指定された時間にお詫びに伺うが当事者は無断欠勤…
土下座までして詫びた…
相手も「あんたも大変だね…うちにもね?」という感じで許して貰えたが愚痴に昼過ぎまで時間を費やした…
当然、仕事が押して残業になる…
私はヘトヘトになりながら深夜に帰宅。
長期休暇の前に不安の種が消えた事は嬉しい限りだ…
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気が付くとまたも暗闇の中にいる…
昨日と違うのは座っている状態から動けない事…更に暗闇の先から囁き声が聴こえてくる。
「お前が○○○教え○いから、俺は○を吊○事になっ○ん○だろう…
お○も責○をとれ、お前も○いよ」
ボソボソと同じ事を繰り返してはいるが一部しか聞き取れない…
それより気になるのがギシギシという音…
何かが擦れる音…
囁きはこの擦れる音がなると聴こえなくなる。
耳を押さえて時間が過ぎるのを待っていると気が遠くなる。
時間がたてば夢からは覚める…
楽観していたのだ…昨日も覚めたのだから今日だって…
私は夢からの目覚めを待ち続けた。
…
…
…
一時間…
二時間…
体感時間でしかないが一向に夢から覚めない…
暗闇からの囁き声とギシギシという音は聴こえ続けている。
三時間…
四時間…
永遠にも思えてくる時間…
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変化は突然訪れた…
腕に注射針でも刺されたような痛み…
そして、流れ出てるであろう血の感覚…
更に時間は経過するが血の止まる気配もない…
私の精神は暗闇に閉じ込められたという感覚による
疲労と血が抜けていく絶望で壊れていく…
壊れるのがわかる…
私は…
…
…
…
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ピピピ…
ピピピ…
ピピピ…
目覚ましのアラーム音…
私は夢から目覚めた…
起きれたのだ…
「夢…だよな」
自分自身を納得させるように呟く…
体には何も異常はない…
腕にも変化はないのだ…
カーテンを開けて日の光を浴びて気を落ち着かせる。
…
…
…
気分を変えて、朝食でもと思いつけたテレビからは私の会社の一室で首吊り死体が発見されたとの内容のニュースが…
ニュースに流れた名前は無断欠勤をした後輩…
後輩は無断欠勤したのではなく…
会社の地下…
機械室で首を吊って自殺していた。
唖然としていた私に警察より連絡がはいる…
現場検証と事情聴取…
詳しくは教えてもらえなかったが…
私への怨みを綴った遺書…
そして、意味不明な絵が3枚…
一枚目…
四方を鉄格子で囲まれ、格子の中心には椅子に座った人の姿…
格子の外には首を吊った人の姿…
二枚目…
一枚目の絵と同じ…しかし椅子に座った男は腕から血を流している…
三枚目…
二枚目の絵と同じ…しかし椅子に座っていた男は倒れている…
遺書について詳しくは教えられていない…
しかし、警察は何度と何度もしつこい位に確認してくる。
先日の夢は二枚目の絵…
私はどうなるんだろう…
今日なのか…明日なのか…
次に夢を見た時に私は目覚める事ができるんたろうか?
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誰か助けてほしい…
次に夢を見る前に…
助けてほしい…
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ワタシガナニヲシタンダ…
作者まー-3
猿夢とか読んでたら思いついた話です