実話です。
「又、非通知だ。」
決まった時間だけにくる…。
相手は、無言で一言も発しない。
始めのうちは、イタズラだろうから気にしなかった。
でも毎日だから、気味が悪い。
私は、言った。
「いい加減にしろよ。」
「ふざけんな!」
そしたら、相手も私と同じ言葉を発した。その直後、家のチャイムが鳴り、電話からもチャイムの微かな音が鳴って、電話は切れた。
明らかに玄関の扉の向こうに、そいつが居ると思ったから、私は扉の覗き窓から見た。
真っ黒な帽子を被った男だ。
恐怖で声に出来なかった。
その男は覗き窓に目だけ近づけて、その後もうダッシュで去って行った。
怖い話投稿:ホラーテラー さっこさん
作者怖話