友人がいる、東北地方にある高校の学生寮に行ったときの話。
あまり思い出したくないので話したくないが、時間もたったし話そう。
だが話しだけではこの体験の怖さを伝えるのは難しいと考える。
友人が「俺の寮の部屋何か変だ」とか言うから、様子見に遊びに行った。
本当はダメだがこっそり泊まった。
寮自体別に変な所はなくごく普通である。
しかし友人の部屋の中だけ明らかにおかしかった。
その部屋にガラスの窓があるんだが、手形の跡がビッシリついており、いくら拭いてもとれなかった。
洗面所につながるドアがあるんだがこれもおかしい。
しっかりと閉めず、中途半端に開けておくと、いきなりバッーンと勢い良く完全に開くのだ。
誰もいないのに、勝手に。
極めつきが深夜である。
その高校は男子校なのだが、夜になると女の子供の泣き声が聞こえたり、ヒタヒタと階段を移動する足音が聞こえてくるのです。
しかもその部屋だけらしい。
友人には言えなかったが怖くてたまらなかった。
怖くてなかなか寝れなかったのを覚えている。
友人の精神衛生的に良くないと思い部屋を替えるよう説得した。
がそいつ(友人)は幽霊とか頑なに信じないやつで、結局高校卒業するまでその部屋だった。
マジすげぇと友人の器の大きさに感動した。
怖い話投稿:ホラーテラー タリムさん
作者怖話