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短編2
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ビックリ下半身

それはそれは昔の話

まだ俺が中学生の頃の話やねんけど

事件が起きるその日 夜中に別の学校のツレから電話かかってきてん

『今から遊ばへん?』

って

そんで俺が

『ほんなら俺がそっち行くわ』

って流れになって チャリンコで俺が向かう事になってん

ほんで真夜中に川沿いをチャリンコでシャーって走ってたら100メートルくらい向こうに人が立ってんねん

別に気にせんでも視界に入るから

『あー人がおるわー』

くらいにしか思わんと何気にソイツがおる方にチャリンコでシャーって向かって走っててん

ソイツまでの距離が

約70メートル…

約50メートル…

約30メートル…

約10メートル…

約…

……!?

よう見たら下半身しかないがなッッ!!

『うわーーーーッッ!!!!』

って叫びたかってんけど ビックリしすぎてそんな情けない声も出せんかったけどね☆

そんな事よりもビックリしすぎて

キキーッッ!!って急ブレーキしてもーてソイツとの距離

約1メートル…

って所で止まってもーてんやん!!

ここから約1分間の長ーい睨み合いが行われたんやけど

パンツはデニム…

靴はコンバースのスニーカー…

デニムのクラッシュ具合にスニーカーの靴紐…

下半身だけやけどめちゃめちゃハッキリ見える

心の中では すぐにでもその場から逃げ出したい恐怖に襲われてんねんけど ヒビリまくってる俺はカッチカチになってもーて なかなか動けんと固まってた

(どないしよ?ソイツの横を突っ切って逃げるかバックして後ろに逃げるか?)

恐怖の約1分間はずっとそんな事を考えててんけど

その間 下半身は俺の心の中を読んでるかのように

よーいドン!!

の よーい…

ってな感じの所で逃げたら今すぐにでも追いかけたる!!

って立ち方になってんねん!!

もー泣きそうやってんけど…

いや もー泣いてたかもしれんけど

勇気出してして後ろにおもっきり逃げてん!!

シシャーーーーーーーーーーーーーー!!!!

ですよ!!

めちゃめちゃ怖いから後ろも振り返らんと原チャリくらいのスピードで逃げた

気がつけば明るい所まで来てたから落ち着いて後ろ振り返って見てみると ソイツはもーおらんかってん

さては俺の1人勝ちか?

それとも実は追い掛けてこんかったんか?

どっちかは わからんけど下半身のソイツはホンマに不気味で怖かった

まぁたぶんソイツは俺に追い付けんかったんやろうけどね♪

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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