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短編2
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ロフト

一昨年の春頃

初めて一人暮らしをする事になり、何件か物件を見て、唯一一目惚れした部屋があった。

二階の角部屋。ワンルームでロフト付き。

ロフトに憧れていた私は、すぐにそこに決めた。

引越し前日、部屋に行きロフトの掃除をしていると、ふとある事に気付いた。

ロフトを上がった左の隅っこに、小さな人の子供の足跡が三つ、薄く白く付いていた。

消えない。

なんだろ?

ま、いっか。

と、気には止めなかった。

そして引越しを済ませ、ある程度片付けた所で疲れてしまい、片付けは中断して寝る事にした。

ロフトに上がり、布団を敷いた…が、あの足跡を見て、「あ…枕元は何かな…」と思い、足跡の方には足を向けて寝る事にした。

すぐに眠気が襲って眠りについた。

目が覚めたのは朝方。

が、身体が動かない。

金縛りだ。

足元が妙に一番重く、段々お腹、胸、と重くなり、苦しくて息が出来ない。

しばらくして ふっ と金縛りは解けた。

金縛りは何回も今まで経験はあるので、あまり気には止めなかったけど、

「嫌だな引越したばかりで…毎日とかだったら」

不安は的中した。 毎日毎日、それも、朝方。

そして引越しから二か月が経ったある日、その話しに興味を持った友達の紹介で、占いや、霊視などをする人に会った。

何も話してないのに、いきなり

「あなた三階に住んでる?」 うちは二階だがさらにロフトがあるのでまぁ当てはまる。

「三階の階段から子供に落とされるから気をつけて。普段も、ずっとあなたを見てるわ」

私はゾッとした。

きっとあの足跡だ…

今はもうロフトは物置にしている。

もちろん寝るのも下でだけど、あれからしばらくして、また金縛りにあった日。

ふと目を開けてロフトを見た時

白く痩せた四、五才位の女の子が長めの髪を揺らしながらこちらを見下ろしていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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