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短編2
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学校警備

今は定年した先生に昔聞いた話。

昔先生が次の日の授業で使う資料を作るため夜遅くまで職員室に残っていたそうです。

その校舎は3階建ての校舎で職員室は1階にありそこで資料作りをしていると2階から

shake

「ドンッ」 というもの音が聞こえてきたそうなので見回りがてら懐中電灯を持ち校内をまわることにしたそうです。

職員室の上は図書室になっていたらしく最初に音のした図書室へ行き図書室の電気をつけて入ると椅子が倒れていたそうです。

先生は椅子を戻し異常が無いことを確認して図書室を出ようとすると再び椅子が倒れたそうです。

先生はもう1度椅子を戻しに行くと電気が

shake

「チカッチカッ」 と点滅したそうです。

先生は怖くなり急いで椅子を戻し次は各教室を見回りに行ったそうです。

教室は異常はなく3階の音楽室を見回りに行くために階段を登っていると鉄琴の「チーン」という音が聞こえてきたそうです。

恐る恐る音楽室の鍵をあけドアを開き電気をつけた瞬間に何か黒い影が音楽準備室の中へ入るのが見えたそうなので意を決して音楽準備室のドアを開け確認したそうなのですが異常はなく振り返ると先程の黒い影が音楽室の外へ出ていくのが見えたそうです。

音楽室をでて順番に見回りをして3階から階段を降りようとした瞬間「いたい」という声が聞こえてきたそうです。

怖くなった先生は階段を駆け下り1階へ向かったそうです。

気のせいか後ろから追いかけられているような気がしたそうなのですが怖くて振り向けず逃げる様にして職員室へ行ったそうです。

1階の見回りをしていない残りの部屋は怖かった為帰りに見ることにしてひとまず明日の資料作りを終らせて再び1階の見回りをしていると1階の廊下に手洗い場があったそうなのですが2階の図書室を見に行く時にひねられていなかったはずの水道の蛇口がひねられ水が出ていたそうです。

先生は水をとめ隣についている鏡をみると先生の顔の後ろに顔を火傷した兵士の姿がうつっていたそうです。

先生は怖くなりその日は残り2部屋の見回りを中断し急いで施錠したあとに逃げる様に帰ったそうです。

次の日校長先生に昨晩のことを聞くと、そこの学校は防空壕などを埋め立てて作った土地でその上に学校が建てられたそうです。

戦死した兵士や犠牲者が成仏できずに当時の痛みを抱えたままさまよっていたのだろうと先生は話していました。

先生いわくその校舎は老朽化もすすみ取り壊されたらしいです。

今はどうなっているのか分かりません。

Concrete
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