高校の卒業後就職直前の時の話です。
高校卒業直後車を運転できることが嬉しくて地元のツレ(3人)と1日中ドライブをして遊んだりしていました。
22:00を過ぎてドライブで行くところがなくなった頃1人のツレが面白半分で「〇〇滝行こうぜ」と言い始めました。
その滝は地元では知らない人がいないくらい有名な心霊スポットでした。
霊感のある私は気乗りしなかったため拒否したのですが若気の至りでイケイケのツレ達は私の静止を聞かずに結局行く事になりました。
車を走らせて脇道に入り滝へ向かいました。
その滝は途中まで車で行けるのですが途中から10~15分ほど歩かないといけません。
車を停め降りてツレと歩いて滝へ向かいました。
滝への道中私とツレの4人しかいないはずなのですがあきらかに私たちの後の方から数人の足音が聞こえてきました。
私が「後から誰か来てへんか?」とツレに問いかけるとツレは「風で木が揺れて足音に聞こえるだけだろ」と言って否定し私たちはそのまま滝へ向けて歩を進めました。
後から足音は聞こえ続けたまま滝付近へ到着しました。
滝の横にお地蔵様が10体近く並んでいました。
私は何事もなく無事に帰れますようにとお地蔵様に手を合わせ一礼しました。
その後隣の滝へ行きました。
滝へ着くとツレが「記念写真撮ろうぜ!」とテンション高めに言ってきたのでここまできたら乗ってやると思い写真を撮りました。
セルフタイマーで4人で撮影したり1人1人で撮ったり風景のみをとったりと数枚とったあと満足したツレは「車戻ろうか」と言い始めた為滝をあとにすることにしました。
帰りの道中来る時に聞こえていた足音は聞こえなかったのですが、歩道の隣の林の奥から「う"ぅぅぅぅぅぅ」という低い声が聞こえてきました。
その声はツレも聞こえたようで全員焦り早く降りようと早足で車へ戻りました。
車へ戻ると車に枯葉が沢山かかっており全員恐怖で震えながら車に積もった枯葉を必死にどかしました。
1人のツレは「40分そこらでこの数の枯葉が積もるなんてありえねぇ」と発狂していました。
確かに来る時は3月のためまわりの木には葉っぱどころか枯葉すらついていませんでした。
ある程度枯葉をどけてしまったツレが車を開けると再びツレが「うわぁぁぁぁ〜‼」と発狂しました。
私たちが「どうした?」と尋ねるとそのツレは窓も締め切りドアにロックもかけていたはずなのに運転席助手席のフロアマットと座席に枯葉がたくさんありました。
怯えていると滝の方向から再び唸り声のような声が聞こえてきました。
さすがに危機を感じたため「枯葉は後でいいからとにかく車出せ‼」と私はツレにいいその場を逃げるようにあとにしてしばらく車を走らせ海辺へ行きました。
そこで枯葉を全て取り除きました。
全員気が動転していたためとりあえず自販機で飲み物を買い飲んで気を落ち着かせました。
1人のツレが「そういやさっき滝で撮った写真みてへんな〜」と言い始めたので見る事になりました。
正直私はその時胸のあたりが違和感があり肩が重かったのですが気にしたら負けだと思い写真を見ることにしました。
全員で写真を見ているとやはり写っていました。
生首の片目が潰れた男の顔や口裂け女のようなものなどその他いろいろハッキリと写っていました。
ハッキリ写りすぎていたためさすがに誰も気のせいだで済ませませんでした。
それと同時に私の肩の重い原因もわかりました。
私の左肩にくっきりとあきらかにツレのものではない手が乗っていました。
写真を見たあとツレの家に泊まりに行き明日お祓いしてもらおうという話になり翌日神社にお祓いしてもらいに行きました。
すると神主さんに「君(私)見えるよね? しかも寄せつけやすいよね?」と言われました。
正直私は昔から霊を寄せ付けやすい体質ではありました。
私は正直に「はい。見えます。」と答えると神主さんが「3人は2〜3体しかついてないけど君は16体ついてるよ。」と言われました。
それに加え「16体の中の数体が融合しつつあり他の方の浮遊霊より強い力を持った霊になりつつある。」と言われました。
もしお祓いに行かなかったら私は長生きできず死に誘われてたと告げられ全員固まっていました。
無事お祓いも終わり帰ろうとしていると神主さんに「君は元々取り憑かれやすいのもあるけど1度憑かれると取り憑かれやすくなるから気をつけてね あと何かに先祖霊以外の何かに護られたみたいだね」と言われました。
私は、滝横のお地蔵様が守ってくれたんだと思いました。
もしあの時お地蔵様に一礼していなかったら…
もし次の日お祓いに行かなかったら…と想像すると今でも背筋がゾッとします。
今でも相変わらず霊は見えますがお地蔵様の御加護があるのかあれ以来取り憑かれてはいません。(多分)
ツレもその体験で懲りたのかあれ以来心霊スポット行こうと誘って来なくなりました。
これからも先祖と神仏に感謝していきていこうと思います。
ご清聴ありがとうございました。
作者しん