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短編2
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悲しい話

私の地元に、大きい団地がある。とても広くて、公園もとても大きい。

なので何も知らずに、私が中学生の頃は友達とよく夜に溜まっていた。

いわゆるその団地は、市営住宅? で、母子家庭の人達が住んでいるらしいのだが、友達もそこに住んでいる一人で、 その子の話しによると、飛び降り自殺が多いんだとか。

そんな話しを聞いた何日か後、私はその子に急に呼ばれた。急いでるみたいだったので、私はすぐに向かった。

夜11時を回った頃だった。一人でエレベーターに乗ると、何だか急に寒気がした。その子の家は四階だったけど、古いエレベーターはとても遅い。

二階を通過する時、妙に揺れて、三階の廊下が見えたと思ったら、

真っ白い顔のショートカットの女と、スーツを着た男がこちらを見ていた。

一瞬の事だったが、 目で追われたのがわかった。

(??…人じゃないだろあれ…)異常に白かったのだ。

四階。

私は友達の話しを思い出して、凄く恐くなり、急いで彼女の部屋に行った。

ビー 呼び鈴を鳴らすと、すぐに彼女が出て来た。

(あれ…?

そう言えばさっきの女…彼女に…

似てる…?)

友達「あぁ、待ってたよ」

その日、彼女に呼び出された理由は、母親の事について。

母親はアルコール中毒で、幻覚や幻聴が聞こえるらしく、友達は毎日面倒を見て、悩んで、死にたい位、辛いと…

母子家庭なので母親とその子とおばあちゃんの三人暮らしで、父親は自殺している。

「あのさぁ、言いにくいかも知れないけど…お父さんてもしかして…ここで…」

友達「うん。飛び降りだった。うちのお父さんの借金のせいで、やむを得ず離婚して母子家庭になったの。

でも可愛がってくれてたの。私の事…

それでね、離婚して半年もしないうちにお父さんがうちに来て、その日…

お父さん、ここの団地から飛び降りたの。

最後、私に、ごめんなって言って出て行ったの覚えてる。」

「死ぬなよ。絶対。」

私はとっさにそう言った。

私はその日は彼女の部屋に泊まり、朝まで彼女と語り合った。

帰り、エレベーターに乗り、四階から下がる時、また妙に揺れた。

三階、 スーツを着た男の人が、深々と頭を下げていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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