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短編2
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連鎖

私が幼稚園の頃、私はママに良く物をなくすと怒られ、殴られた。

小学校に入り段々わかった事

それは、私が触る物全てが良くなくなる事。

(私は悪い子なんだ)と思っていたが、異常な事にようやく気付いたのは小学校四年の頃。

毎日毎日物がなくなる。 小さなピアスから、どうでもいいボールペン、小さくなった鉛筆まで。

探して見付けるまでには制限時間があり、

いずれも毎回いくら探しても、見付かる事は無かった。

でも見付ける事が出来ないで制限時間を過ぎると、

罰として見付かるまでずっと飲まず食わず眠れず探したり、ママの気がすむまで、逃げられないようにママの目の前で正座。敬語。

これはママの【物探しゲーム】なんだ

だって、無くした物はいつも必ずママが見付ける。

私が探した所に、あったと言うのだ。

私はいつしかママを怨むようになった。

毎日毎日 神様に【死にますように】とお願いしてた。

ある日、パパとママが殴り合いの喧嘩をした。

ママはパパを階段から落してた。

「私がこの子を生かすも殺すも母親の私の勝手だ」

どうやら私の事で争っていたようだ。

その翌週、またパパとママの喧嘩が始まった。

でも、すぐに静かになり、様子を見に行くと、ママがパパのお酒に洗剤を入れていた。

「ママ?」と私が言うと、

「言ったら殺すからな」

とママが言った。

悪魔だ。 あの顔 あの声 人間じゃない。

しばらくしてパパが唸りながら、のたうち回っていた。

私は小さい頃から、怖い話の漫画やビデオを観るのが好きだった。

怖い漫画の真似をして、ママの死体の絵を書くのが好きだった。

パパはそのうち家を出て行ったきり帰って来なくなった。

ママは酒浸りになって行った。

数年がして、私は中学生になった頃ママが入院した。

私は喜んだ。

ケーキを買って。

ママは私を産む前から精神の病気だった。

その日までその事はずっと隠されていた。

退院後もどんどんママは弱って行って、自殺未遂をする様になった。

でも死ななかった。

悔しいんだろうと思った。私が成長して行くに連れて、私をお人形の様に扱えなくなって。

でも歩ける様になった人形は、逃げて行く。

でも…そんな人間に育てられた子供は、他の生き方を知らなかった。

私の腕にはリストカットの跡が幾つも付いている。

私は自分がこわい

大嫌いだった ママみたいになるのが。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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