昨日、夜の11時を回った頃。
煙草が切れて 一緒に住んでる彼と歩いてコンビニに行った。
歩いて10分位かかるだろうか…
うちの周りは田舎で、暗くて、お墓があったりお地蔵さんがあったり神社があったりする。
コンビニの帰り、家まであと少しって所で、
私達が歩く先に、小さく白い 何かが見えた。
私はそれを見て歩くスピードをゆっくりにした。
道を
ヤモリやトカゲみたいにズルズル進むワイシャツとスーツのズボンをはいた男が居た。
私「ねぇ…ちょっと待って」
彼「ん?どうした?」
どうやら彼には見えないようだ。
この道を通らないと帰れないし、あまり気にして気付かれても大変だと思い、
私は彼の腕にくっついて、
男の横を通った。
後ろから、「おぉぉぅ」
とゆううめき声が聞こえて、
私は振り向いて見てしまった。
しかし男は居ない。
ふと視線を移すと、知らない人の家をよじ登っていた。
私は急いで彼の手を引っ張り自分達の家に入った。
ふぅ…
ふと台所の窓ガラスを見ると、
口を開けた男が向こうに立っているのがうっすら見えた。
気付かれていた。
それからしばらくは、同じ時間に窓の前に立っていたので、
決してドアや窓を開けないようにしていた。
あなたも、知らないうちに憑いて来ているかもしれない。
ほら、窓の外に
…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話