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誰かに聞いてほしい僕の話 2

中編3
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誰かに聞いてほしい僕の話 2

はじめまして、滝沢椿です。

今回は僕の話をさせていただきます。

僕は学生時代、一人暮らしをしていました。

住んでいた家は格安物件で、暮らそうと思えば二人で暮らせるぐらいの広さで、駅まで徒歩二分の優良物件である。

大家さん曰く、住む前の面談で僕を気に入ってくれたため、かなり格安で提供してくれました。

僕の家ではよく分からない事が起きます。しかし、僕は基本的に一人でいる時は無気力であるため、あまり気にしていませんでした。

始まりはスピーカーの音です。

引っ越してから1ヶ月ほど経った頃、パソコンに繋いでいるスピーカーから、ボッ!ボッ!ボッ!と音が深夜の二時頃から一時間程続きます。

最初にその現象が起きてから毎日鳴るようになりました。

僕はその時間も普段から起きているため、(うるさいなぁ)と思いながらも気にしませんでした。

そして気がつくと、その音も無くなっており、私はその現象を忘れていました。

夏が終わり、秋になりましたが部屋には風鈴をつけっぱなしにしていました。

ある日、深夜の二時頃から急に風鈴が良くなるようになりました。

僕は隙間風だと考え、深夜の二時頃から一時間程続くその現象を半年近く放置していました。

それ以外にも良く物が落ちたり、機械が勝手に起動したりとしました。

めんどくさがりな僕は相変わらず放置していました。

しかし、ある夜。深夜二時になる少し前、僕は風呂上がりに飲み物が欲しく、マンション前の自動販売機へ向かいました。

自動販売機で炭酸飲料を二本買い、何となく上を見上げました。マンションの2階の真ん中の部屋から、僕を見ている女性がいました。

美人でしたので、(あぁ可愛いなぁ)と思いつつも、(早く寝ろよ!)や(まぁ人に見られるのも、なんか嫌なもんだなぁ)と思っていました。

僕はそんな気持ちのままマンションに入口に入り、ダラダラと階段を登り始めました。

登り始めて四段目程で僕は走って部屋に向かいました。

僕の住んでいるマンションはワンフロアに3部屋しかなく、202号室の僕は真ん中の部屋でした。

自分の住んでいるマンションの2階の真ん中の部屋は僕の部屋以外ありえないため、泥棒かと思い部屋の中を見回しましたが誰もいませんでした。

相変わらずの僕は気のせいかと考え、特に気にしませんでした。

しかし近所の洋食屋でラザニアを食べている時、店主に「彼女できたなら言ってくださいよ!しかも相当美人じゃないですか!」と言われました。

僕は(遂に頭がおかしくなってしまったのか?)と思いつつも「彼女なんて、全然いませんよ!」と言いました。

しかし店主は仕込み等を終え深夜僕の家の前を通っ時、僕の部屋から窓に寄りかかっている女性がいたのを見たそうです。

最初の数回は後ろ姿だけだったが、ある日、顔を見てやろうと、ずっと見ていると、一度だけこっちを向いたらしい。悲しそうな、寂しそうな泣き顔だったらしい。

そこで別れ話でもしたのか?と思いつつも、僕が暫く店に顔を出していないことから、忙しいと思い、その日は余計な詮索をやめたそうです。

店に顔を出さなかったのは忙しいのもあったが、店の味に飽きたという事は、黙っておこう。

店主はまた後日、僕の家の前を通るとやはり女性が窓に寄りかかっており、仲直りしたんだなと思って今に至るらしい。

つい先日もその女性を見たと言われた。

その日以来今までは、別々だったスピーカーや風鈴、物が落ちたり、機械が勝手に起動したりが同時に起こるようになりました。

この現象について僕はこう思いました。

これは彼のせいかな?と。

また現在でも僕はそこに住んでおり、彼女ができない理由は家のせいであると思ってます。って思いたいです。

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