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ダメだよ、バラしちゃ(再投稿)

中編4
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ダメだよ、バラしちゃ(再投稿)

私には同級生の友達Gがいる

詐欺やネット犯罪に詳しい理由でもなく

ある意味無知過ぎて怖い

朝5時半頃だったか、携帯が鳴った

アラームに着信音をセットしてるので気にしてなかったんだけど、コールしてるんだから当たり前に長い。

切れた

また鳴り出した

切れた

次はLINEが鳴る鳴る

M「マジ五月蝿いし 誰よ」

携帯を見るとGだった。

LINEには 「おはよう」「ごめんね、朝早くに(泣)」「取り返しが付かない」などなど色々書いてあった

この慌てよう…人でも跳ねたか?慌ててGに電話した。

M「おはよう…なんかあった?」

G「ごめんね、M、うち…知らない内に携帯のサイト使ってたみたいで、凄い金額の請求がきて 」

半泣きな感じで話すG、とりあえず今から家に来てと言って電話を切ると珈琲を入れる準備をした。

G「おはようございます…」

M「おはよう」

珈琲が気持ち冷めた位に来たGに珈琲を渡す

M「で?」

経緯はこうだった。

携帯に知らないメールが届き、最初は無視していた。だけど、今度は地方裁判所からのメールが届き、確認するとサイトの請求による未払いの訴えで、そこにアクセスして確認したのだと言う。

M「で?」

ご不明な点はこちらにご連絡ください:みたいな事が書かれてあり、そこに電話をかけ、住所 氏名 年齢 家族構成 電話番号を言われるがままに伝え、指定された期日までに請求金額を払えば訴えは取り下げられます との事。

M「で?」

G「お金おろしてきた(泣)」

M「いくら?」

G「289000円」

危うく珈琲を吹き出す所だった…

M「それ払ったらサイト解約?払うの?」

G「だって払って退会処理しないと未払いの分も合わせて毎月加算されるって(泣)」

期日までに払えば退会処理と、訴えの取り下げも行うと言われてお金を準備したらしい。

コイツ…アホや

Gを見ていると数日寝ていないらしく、家にまで連絡が来るのではと怯えている感じだった

M「そのお金、私にくれる?」

笑いながら言うとGは目が点になっていた

M「その対処してやるからその金およこし」

G「いいと!?でも支払い今日だし…」

何時に連絡を貰うようになってるのか確認すると朝の8時半との事

8時半まで時間があるので、一旦お金を預かりご飯の準備をしながら、何のサイト見た?とか色々話していた

顔色悪いな~…よほど応えたんやなぁとか考えながら、出された飯は全部食べなさいとGを怒りながら時を迎えた。

電話:

G「来た」

再び泣き出しそうな顔でGが電話に出ようとした。

M「待って!!私が出る」

M「おはようございます○○弁護士事務所です。」

Gが目を見開いたままこちらを見てる

M「はい、こちらG○○の携帯でございますが、どのようなお話でしょうか。はい、はい…さようでございますか、大変申し訳ございませんがお繋ぎする事が一切出来なくなっております。はい、そうですね、ワタクシ○○市の○○弁護士事務所をさせて頂いております○○と申します。」

M「今回裁判及び和解に関してのご相談を受けまして、携帯等全てこちらで管理させて頂く事となりました。裁判になる、もしくは和解のお話までの御依頼を受けておりますので、お電話があり次第そちら様とお話をしなければと思っておりました。ご連絡頂いて誠にありがとうございます」

M「それでですね、早速なのですが貴方様のお名前と会社名、それからG○○さんのサイト利用証明、及び請求書をこちらにお送り頂けないでしょうか、それからもぅ一つ、どちらの地方裁判所なのかをお教え願えますでしょうか」

話している最中に電話が切れた

即効かけ直し

「おはようございます○○弁護士事務所の○○と…」

ブツ…プーップー

切られた

M「後一時間もしくは昼までここに居なっせ」

Gにそう言うとGはまだ固まっている

M「振り込め詐欺って知ってるよね?」

そう言って頭をポンポンするとGは再び目に涙を溜めていた

その30分後再び携帯が鳴り出した

M「おはようございます○○弁護士事務所○○でございます、はい、はいこちらG○○さんの携帯で御座いますが、さようでございますか…はい、それではこちらも手続きに参りたいと思いますので、会社名、住所、会社のお電話番号と担当の方のお名前と連絡先を宜しくお願い致します」

聞いてる横でわざとキーボードをカチャカチャ鳴らしながら携帯で検索をかける

M「大変申し訳ございませんが、こちらの会社ではご登録が御座いませんが、はい…」カチャカチャ検索

M「そちらの住所をそちらの弁護士会へと委託して訪問させましょうかぁ、営業のご登録がなされていないですねぇ」カチャカチャ

M「大変申し訳ございませんが、先程もお話中にお電話切られたのですが、サイト利用証明、及び請求書をこちらにお送り頂」

ブツプーップー…

はい完了

M「今日仕事休んだんやろ?それなら今すぐ携帯ショップ行って電話番号まで変えておいで。これで解決」

Gはしばらく目をパチパチさせながらまた泣き出し、どうしようかと思ったと座り込んでしまった

M「電話番号変わったらまた帰っておいで。座ってないで立つ!!」

アドレスも替え、電話番号も変えてGの所には迷惑メールや恐喝電話は無くなりました。

ただ、身近な人への被害は許せないですよね

因みに○○弁護士事務所の○○さん、(ちゃんと調べて)実在の弁護士さんなので助かりましたぁ。

怖くはないけど、現金マジで払おうとした友達が怖かったです(笑)※ちゃんとお説教と共に返しました

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@名無しの権ちゃん さんコメント、ポチッと本当にありがとうございます(感涙)
アカウント移動で昔のを引っ張りだしてせっせと話を移動させています、楽しみなんて言っていただけて本当に嬉しいです、早く移動終わらせて話を載せれるように頑張ります

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