最初に言って起きますが、この話は幽霊ではなくリアルの方です。
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優しかった母が亡くなった。
母は自分のために一生懸命働いてくれた。
「ユカリー。ご飯よー。」
「はーい。」
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「ごめんね。今日もこんなものしか出せなくて。」
円卓に置かれたものは白飯と味噌汁と少ないおかずだけだった。
「いいよ。ママの作ってくれたものは大好きだから。」
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ユカリちゃんの家は母子家庭でお世辞にも普通の暮らしが出来ているとは言えない状況だった。
お母さんは3ヶ月前に末期の癌を患っており余命が後数日だった。
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最後まで自分のことを考えてくれたお母さんが亡くなってしまうのはユカリちゃんにとって考えられなかった。
間も無くしてユカリちゃんのお母さんは亡くなった。
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泣きながら棺桶を出棺するときにユカリちゃんは祖母から一通の手紙を渡された。
「ユカリ。これお母さんがあなたに残した手紙よ。」
ユカリちゃんは封を開けて手紙を読んだ。
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最後まで自分を愛してくれた母の手紙。
悲しいけど最後まで読もうと思った。
最後の一行を読んだ祖母とユカリちゃんは目を見開いた。そこに書かれていたのは...。
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「ユカリ。死ね。」
作者赤魚
雑な文章ですが最後まで読んで頂ければ幸いです。