短編1
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富士山、太郎坊

深夜のドライブを兼ねて、富士山に行った時の事。

俺「この近くにBOAC機墜落の慰霊碑がある筈だぜ」

友人NとY「行ってみよう」

いざ行ってみるとすぐに見つかった。

このままではつまらないって事で、登山道に行ってみた。

歩き始めて数分、Nが「何か聞こえる、ちょっと静かに」と言った。

言われた通り話すのをやめると、辺りは静まりかえった。

しかしすぐにガサガサと草が揺れる音が聞こえた。

どうせ狸とかだろうと思い、石を投げると静かになった。

だが次の瞬間、自分達の回りを複数の何かが走りまわっている様な音に変化した。

N「ヤバいな」

俺とY「囲まれたか?!」

N「戻ろう!」

元来た道を引き返し始めた。

その間も音は止むどころか、背後からは落ちている枝を踏んで折れる様な音まで聞こえ始めた。

車道が見えた瞬間、俺とYダッシュ。

背後からはバイク事故で複雑骨折した後遺症でダッシュできないNの叫び「お前等!」

車道に辿り着き音からも逃れられた。

遅れて辿り着いたNからの罵声「ふざけんな!」

流石、富士山は霊峰と言われるだけある。恐ろしい山だ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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