深夜のドライブを兼ねて、富士山に行った時の事。
俺「この近くにBOAC機墜落の慰霊碑がある筈だぜ」
友人NとY「行ってみよう」
いざ行ってみるとすぐに見つかった。
このままではつまらないって事で、登山道に行ってみた。
歩き始めて数分、Nが「何か聞こえる、ちょっと静かに」と言った。
言われた通り話すのをやめると、辺りは静まりかえった。
しかしすぐにガサガサと草が揺れる音が聞こえた。
どうせ狸とかだろうと思い、石を投げると静かになった。
だが次の瞬間、自分達の回りを複数の何かが走りまわっている様な音に変化した。
N「ヤバいな」
俺とY「囲まれたか?!」
N「戻ろう!」
元来た道を引き返し始めた。
その間も音は止むどころか、背後からは落ちている枝を踏んで折れる様な音まで聞こえ始めた。
車道が見えた瞬間、俺とYダッシュ。
背後からはバイク事故で複雑骨折した後遺症でダッシュできないNの叫び「お前等!」
車道に辿り着き音からも逃れられた。
遅れて辿り着いたNからの罵声「ふざけんな!」
流石、富士山は霊峰と言われるだけある。恐ろしい山だ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話