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これは、私が小学生の出来事です。
夏の暑い日、昼間に暑すぎて私はシャワーを浴びていました。
いつものように、母が台所でご飯の準備をしていたのを覚えています。
昭和の家、お風呂場には窓がありました。
くもりガラスで、少し高い位置にありました。
何時もように、シャワーを浴びていると
窓から視線を感じます…
子供ながらに、えっ?
誰かいる?
私は、声を出せばいなくなるかもと思い
お母さん お母さん
と、大きな声で呼びました……
窓は、怖くて見れない
でも、母からの返事はありません。
恐る恐る
窓を横目で見ると……
窓の半分をうめるような 大きな顔が
ギャーと言う私の悲鳴と共に、慌てたように母がお風呂場に入ってきました。
母は、どうしたの?とびっくりしていました……
私は、窓に指を指して
顔
と伝えました。
母は、
?
恐る恐る、窓を見ると
いない……
窓の半分ぐらいの大きな顔
真っ黒い 目
母にパニックになりながらも話すと、勝手口から確認してくれましたが、誰もがいません。
母は、気のせいよと終わらせました。
私は、絶対見たのに!と思いながらも
証拠もない為、母は信じてくれないと諦めていました。
数日後、1本の電話が……
警察からでした。
母の兄が、亡くなっていると……
母の兄は、大阪で1人で天涯孤独状態でした。
親ともケンカして縁を切られて、
私は、1度だけ会った事がありました。
凄く可愛がってくれたのを覚えています。
警察からは、アパートで孤独死だったと
遺体の引き取りの電話でした。
伯父は、枕元に私の母の電話番号を置いていたのでかけてみたと警察から話がありました。
母は、慌てて伯父を迎えに行きました……
そして、戻ってきて
病死だった事など家族に話してくれました。
そして、死亡時刻も……
そう
私が、大きな顔を見た日……
伯父は、生前 娘さんがいたそうです。
離婚してしまい、娘さんに会えない事を凄く悔やんでいたそうです。
そして、私を娘のように会いたがっていた
親戚からは、縁を切られているので
1度だけ私と合わせた時
泣きながら喜んでいたと……
最後に、私に会いにきたのでしょうか
今は、本家の墓に伯父は眠っています。
作者なな