短編2
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犬鳴峠

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これは、私が20年前ぐらいの体験です。

ある日、友達が知り合いと心霊スポットに行くけど行く?と言われ一緒に行った時の事です。

車で心霊スポットで有名な犬鳴峠に行く事になりました。

季節は夏、私は

あー嫌だけど、友達にノリが悪いと言われたくないし……車から降りないなら大丈夫だろう……そんな感じで行ったのを覚えています。

4人で車で目的地へ

私は、助手席に座り行きました。

犬鳴峠のトンネルに着いた時、

やはり夏休みだけあって、若い子がいっぱいで騒いでいます。

新トンネルの入口にも

旧トンネルの周りにも……

友達も、拍子抜けして車から降りずに帰る事に……

車の中では、友達が

最悪ーあんなに人がいたらねー みたいな会話をしています。

来た道を戻る事になり、ほっとしていました。

すると、後ろに車が…

ベタずけで、ハイビーム

助手席のミラーからも確認して最悪だと思いました。

友達は、黙っている子やトンネルがつまらなかったなど話していますが、

後ろの迷惑な車の話にはなりません。

当たり前なのかな?などと、おもっていたら

公衆電話がふと目に入りました。

女の人がいる……

1人?

あー置いて行かれたのかな

大丈夫かな?

でも、車の中ではそんな話にもならず、今から何をする?など話していました。

相変わらず、後ろの車のライトが眩しく

私は、なんだかなと思っていました。

しばらくすると、ようやく後ろの車が離れてくれて

ライトも見えなくなりました。

ほっとして、友達に

あれ、なに! ひどい車だったね!と話しました……

友達は、は?

後ろの車、平気だったの?と言うと……

他の3人は顔を見合わせ

不思議な顔をしています。

そして、運転してくれていた友達から、後ろには1台も車はいなかったよと……

私は、騙されてる!と思い

車の形や色を言いましたが、皆不思議な顔をするばかりです。

なので、途中の公衆電話の所に女の人がいた事を伝えると……

誰もいなかったと……

その後、皆で怖い〜と帰りましたが、

あれがなんだったのかは、わかりませんが

もう、二度と近づかない場所となりました。

Concrete
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