中編3
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金縛りの正体

よく耳にする話だが

実体験する、しないじゃ

大分差がある.

期待できない話ですが

読んで貰いたい.

ある日

目が覚める.

「…???」

動けない.

「これが金縛りか…」

と、心の中で呟く.

その日にあった金縛りが

初体験となった.

話で聞くように

声は出せないし、

動かせるのは目だけ

正直

お約束だな~と思った.

辺りを見回す.

が、霊など見えない.

むしろ見たくない.

ただ

窓から見える外が薄暗かった.

朝方だったのだろう.

「なんで急に…しかも4時」

「迷惑だ!!」

と、内で叫んだ.

いきなり力んでいた

体が楽になった.

解けた.

ほんの

3分くらいだっただろう.

長かった気がした.

その日は

難無く終った.

朝4時に目覚めた上に

金縛り.

少し怖いと思いながら

二度目の就寝.

数日が過ぎる.

あれから何か

変わった事もなければ

金縛りにもあわない.

が、その日は最悪だった.

いつもの様に

バイトが終り、帰宅.

午前2時.

シャワーを浴びて

食事済ませて

布団に潜る.

「ガタン…ドッ」

「…」

「ガン!!…バタッ…」

隣りの部屋から物音.

自分以外に誰もいない.

不思議と

恐怖感はなかった.

疲れてる自分は

ただ単に

早く眠りたかった.

そしていつの間にか

夢の中.

うろ覚えだが

夢を見た.

黒い服着た髪の長い女.

その女に何故か

追い回される自分.

足が疲れ、

息が切れ、

走れない状態.

何故か振り向いた.

そして真後ろで自分を

見下ろす女.

女の顔が

尋常じゃなかった.

「終った…」と思った.

そこで目が覚めた

「っは!!………???」

動けない.

二度目の金縛りだった.

怖い夢を見て目覚め.

その上金縛り.

「…だりい…」

内で呟く.

当たり前の様に

声は出ず、目だけが動かせる.

この前みたいに

すぐ終るだろうと思い

目を瞑る.

違和感.

怖い夢を見たせいか、

今回は結構な恐怖感.

恐る恐る目をあける.

「ッ!?」

自分の上には

夢で見た女.

相変わらず体は動かない.

よく見ると両手は

目の前にいる女の両手で押さえ付けられていた.

いきなり

女の顔が近付いて来た.

「………」

放心状態だッたのだろう.

女と目を合わせたまま

絶望を感じていた.

最悪な事に距離は

目と鼻の先ほどになった.

叫びたい!!

それが顔に出る

叫ぶどころか

まず声がでない.

そこで

恐怖が更に増した.

「…!?」

何故か

女も叫びたそうに

大口を開けている.

更に今度は、

口を開けると同時に

顔が歪み始めた.

例えたらムンクの叫び

そっくりそのままだった.

背筋が改めて凍る.

耐えれず目を瞑る.

そして

覚悟を決めた様に

目を見開いた.

そこに女の姿はない.

一安心も束の間.

今度は壁に掛けてある

服や物入れ袋の隙間から

あの気持ち悪い顔を

覗かせながら近付いて来る.

相変わらず金縛りは

解けない.

限界まで近付いて来る

恐ろしい顔.

そして

恐怖で意識がとんだのだろう.

起きた頃には

金縛りは解け、

女の姿がなくなっていた.

時計に目をやる.

10分くらい

気絶していた自分.

外が薄暗い朝の4時.

自分の実体験は以上です.

思い出す度に

背筋が凍ります.

何だったのでしょうか.

※[御断り]

こういう場での

書き込みは初めてですので、

誤字や下手な説明文は

お許し下さい.

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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