短編2
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カーテンの向こう側。

本怖のほうに書いたら作り話はほかで。といわれたのでここに再UP。

その日、俺は異様に疲れていた。

久々の残業で、いつもは夜の7時には家に着くのだが、その日は夜の11時に帰宅した。

シャワーを浴び、ビールを飲み、布団の中に入った。

俺のマンションは4階にあり、寝室には1箇所窓があって、そこは青いカーテンで閉められている。

俺は疲れていたこともあり、すぐに眠りについた。

しかし、ある物音で目が覚めた。

時計を見ると、時刻は深夜2時を回っていた。

カーテンでしきられた窓。

どうやら物音はそこあらのようだ。

「コツン、コツン」

最初、風か何かか?と思ったが、それは明らかに人間が「ノック」をする音に似ていた。

開けようと思ったが、自体の異常さに気づいた。

なぜならここは4階なのだ。

人間が4階の窓からノックなんて、不可能なのである。

俺はそうおもうと、背筋にサーッと寒気が走った。

俺はじっと音がやむのをまっていた。

音はいつまでもつづいた。

と、

音が鳴り出してから30分後くらいに、急に音がやみ、辺りが静寂に包まれた。

帰ったか・・・?とそのときなぜかそう思った。

ほっとした俺は、また寝ようと思い、目をつぶった

そのときだった。

「バァン!!バン!バン!!バァン!!」

さっきとは比べ物にならないくらいの轟音で、驚いて飛び起きた。

窓ガラスが割れそうな勢いである。

これだけうるさいのに、近所の人たちどころか、犬さえも起きない。

俺は明日も仕事があるのだ。こんなことで寝不足になっては困る。

俺は息を思い切り吸い込むと、一言怒鳴った。

「うるさい!!!!」

と同時に音がやんだ。

とたんに目の前が暗くなり、気づいたら朝になっていた。

時計を見る。

時刻は早朝の5時。

まだ寝れる・・・。

そう思ったとき、部屋の異変に気づいた。

窓が開いていたのだ。

カーテンは風でなびいている。

窓には無数の血の手形があった。

カギはちゃんとしめたはずだ・・・。窓を割られた形跡もない。

一体どうやって?

そんなことを考えているとまた部屋に異変があった。

部屋はところどころ散らかっており、俺の頭の近くの枕が鋭利なものでメッタ刺しにしたように、ぐしゃぐしゃになっていた。

そして・・・

俺は見てしまった。

俺の布団の後ろ側にある押入れ。

そこから、血のついた白いワンピースがはみ出しているのを・・・。

友人にかけようとしていた携帯電話を落とし、俺はへたり込んだ。

押入れの戸が・・・静かに開いた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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