親友から聞いた話…
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始まりは食堂での天気予報…
予報は雪…近年稀にみる大雪の予報。
夕飯を食いつつ酒も軽く呑んでいる。
酒に強くない親友は゛ほわっ゛した頭で昔の思い出を語りだした…
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昭和から平成になった頃の話…
元旦を迎え、三ヶ日も終わった頃。
親友の実家の近くで交通事故があった…
バイクでの死亡事故でほぼ即死。
タイヤがスリップしての操作ミスだったらしい…
道路の見通しも悪く事故が多い場所…
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「事故現場に花とかタバコとかさぁ~供えてあってなあ、仲間ぽい人が毎日集まって泣いてんだよね」
親友は飯を食い終わって箸を置きビールを煽ってから話を続ける。
「集まってる人達がヤバそうなメンバーばかりで怖かったな~」
………
……
…
「だけど…何か変な女の人がいるんだよね…」
毎日、代わる代わる集まる故人の仲間達、だけどその女性だけは毎日来ていて誰とも会話をしない。
事故現場をじっと見つめて立っているだけ…
「不思議に思うじゃない?思うでしょ?」
仲間がいなくなると女性もいなくなる…
そんな日が1週間ほど続いた頃…
【大雪】になった。
神奈川での【大雪】なので積雪は15㎝強…
そんな悪天候でも仲間と女性は集まってくる。
いつもと違うのは女性が事故現場に座って故人の亡くなった場所を血の跡を見つめてる無表情で…
「それでも誰も女性に声かけないんだよ…
その時に【幽霊】だ!と初めて気づいんだ!
私にとっては凄い存在感なあったんだよ?【幽霊】」
この頃の親友は霊感がある事を実感してきた頃で認識が曖昧だったらしい…
「で、雪も溶けたんだけど…しばらくしたら誰も集まらなくなったんだ…何でだと思う?」
雪が溶けて来やすくなったのに?
何で?
?
?
?
解らん…
「供えてある物、全部に手跡とか足跡が着いてるんだよ【赤黒い】血の色の跡が…」
ちょっと眠そうな親友は語り続ける。
「最初は掃除してたし花も代えてた…
だけどすぐに同じ状態になり原因を知る為に寝ないで監視しても止められない」
あれは怖かった…本当に怖かった…
皆が怖がってた…
集まってくる人も雪解けから1週間たった頃には怪我だらけ…皆が包帯だらけだった。
「そして誰も来なくなったんだ…何も見えなければ偶々だとも思ったんだけどね。」
自分の体質に確信が持てたのと体質を本当に怨んだのは多分これが最初だよ…」
本当に怖かったんだよ…
本当に…
だって事故現場の隣で無表情だった女性が幸せそうに笑ってるんだから…
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作者まー
親友の話②です。
まだまだ忙しい今日この頃…
この程度の話を書くのに時間が異常にかかってしまいました。
来年になって落ち着いたら皆さん作品を楽しみにたいな!と思っとります。
できたら今年中に後1作!書きたいな~