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短編2
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冬。もう太陽は沈んでしまった

。家にはひとり。

外は雪がちらほら降ってきている。

俺は体の半分をこたつに突っ込んで漫画を読んでいた。

そろそろ親が帰って来る時間だ。

などと考えていると、玄関を『コンコン』とたたく音が。

親だと思い、こたつに隠れておどかそうとたくらむ。

しかし、いっこうに入って来ない。

それどころかノックも聞こえなくなった。

気になり、玄関に近づいた瞬間。

『ドンドンドンドンドンドン!!』

ビックリしてしりもちをついた。

恐る恐る覗き穴から見ると誰もいない。

おかしいなと思いながらまたこたつに入った。

すると、『ブーブー』と携帯が。

メールをみると、母から「今日は遅くなる。」

その時、『ギィ~』と玄関の戸が開いた。鍵がかかっているはずなのに。

とっさにこたつに隠れた。

足音がどんどん近づいてくる。

どんなやつなのか急に興味がわいてきてそっと覗いてみた。

真っ黒な足が行ったり来たりしている。

ふいに足が止まった。

『見つかった!』と思って覗くのをやめた。

しかし、何もしてこない。

好奇心に負けてしまい、もう一度覗いた。

そこには影のように真っ黒な顔をしたやつが目を見開いてこっちを見ていた。

そいつは手をこたつにのばしてきた。

もう少しでつかまれる!と覚悟した。

その時、

「ただいま~」と母が帰ってきた。

ホッと安心した時、

「また来るからな」と聞こえた。

この話が本当かどうかは読んだかたにお任せします。

怖い話投稿:ホラーテラー 麒麟さん  

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