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中編4
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怖い夢

私はあまり夢というものを見ません。

いえ、覚えていないだけなのでしょうか。

ただ、、、前回の投稿から約1年半、数か月置きに見るようになった夢がとにかく怖かったので皆さんにご報告できればと思います。

また、これが何なのか、誰か分かる人がいれば教えていただきたいです。

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気が付くと、それは朝の風景だった。

午前7時45分。

学校に遅刻しそうな私は急いで家を出た。(現実の私は社会人)

通学路は小学校への道のりだが自分の姿が小学生かどうかは分からない。

とにかく学校へと小走りで登校中、右前方に人だかりを見つけた。

何やら通学路に地割れが起きたらしく、地域の皆総出で補修作業をしているようだった。

とにかく私も手伝わなければと、とても大きな地割れの中へ降りて土砂を運んだり落ちたゴミ等を拾い集めていた。

作業を進めていると、その場の指揮をしていたおばあさんがなぜか地割とは関係ないような言い伝えというか祟りのような話を事細かく教えてくれた。

しゃがれ声で、何度も苦しそうに咳をしながら、それでも丁寧などこか優しい声で。

「あいつにのぉ、、、あいつと目が合うと死ぬんじゃ。」

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具体的な内容はこういったものだった。

背丈は子ども程。

服装は白装束だが青白い気持ち悪い色。

顔には御面のような被り物。

真っ白な御面に鮮やかな血化粧のような模様が描かれている。

御面の目や口からは、禍々しい程の黒い霧のようなものが空間を歪めるようにあふれ出ている。

そして、異様に首が長い。

いつ現れるか、どこに現れるか誰にも分らない。

ふとした時にこちらを見ている。

見えた人が見えたことに気づかない限り見ることはないし、見えているのはその本人だけ。

目が合うと死ぬ。。

名前は「ニゴウ」(どういう字を書くのかはわからない)

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話し終えたおばあさんは、何があっても見るな。とにかく見るな。見たら死ぬ。

と必死に何度も訴えかけてきた。

と思ったら、また目が覚めた。

実家の座敷で寝ていたようだ。(現在は実家に住んでいない)

神棚の下に仏壇がある(中心はずらしている)座敷のその仏壇の正面でなぜか寝ていた。

夢の中なので不思議にも思わず、また学校へ行く準備をするため廊下に出た。

リビングへ行く廊下の途中に玄関があるのだが、玄関は開かれておりその前をたくさんの通勤や通学中の人が行きかっているのが見えた。

賑やかだなぁと眺めていると、行きかう人々の間に何か光る物が落ちているのを見つけた。

踏まれたら危ない!と思い駆け出した僕はその落ちていた物を拾おうと人をかきわけしゃがみこんだ。

何だろうと地面を見ていると、ふと目の前にこちらを向いて立ち止まった足が見えた。

やけに青白い脚で、ところどころ内出血しているような足だったのだが、

うわっ!!っとびっくりして立ち上がった私の頭はちょうどその人の胸あたりの高さだ。

気持ち悪いほどの青白い和風の着物を着ている人で、、、ってこればあさんが話してくれた例のヤツじゃ・・・!

心臓が張り裂けんほどにバクバクと脈打ち、でも血の気は引いていて、とにかく目を合わさないようにと上だけは見なかった。

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上は見ないように・・・

上は見ないように・・・

逃げるぞ・・・

どうやって・・・

いやだ・・・

怖い・・・

本当に怖くて動けなかった。涙も出てきた。

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「大丈夫かい?」

私の後ろからあのおばあさんの声がした。

丁寧で優しくて。なんとも言えない本当に奇麗な声。

助かったー!!

と安堵して振り返った私の目の前には、、、

目からは禍々しい黒い霧のようなものを出しながら、白地に赤模様の御面が

上下逆さで私を見ていた。

そして笑った。。。

にたぁーっと。

御面なので表情が分からないはずだが、とにかく目が合った瞬間分かった。

おばあさんが言っていた首が長いという理由は、正面から見ないようにしても

後ろから声をかけて振り返らせるための罠だったのだ。

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shake

ひッ!!

・・・と、ここでようやく目が覚めたのですが、とにかく怖くて仕方がありません。

そして似たような夢を不定期ですが見るようになってしまったのです。

これまでに場面は違えど、4回くらい見ました。

最初はただの怖い夢かーと思っていたのですが、

ニゴウという名前まではっきりと聞いてしまったので、

何か妙な感じがして怖くなって投稿しました。

たわいのない部分は話から削りましたが、内容に関しては間違いなく本物です。

創作では無いので何か分かる人がいましたら、御一報をいただきたいです。

分からなくても、怖話として楽しんでいただけたなら幸いです。

ではまたの日を!

Concrete
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