●登場人物
藤田ニコル
ですよ。
○舞台
二人「どうもー!」
ですよ。「いきなりだけど、最近、怖い話が流行ってるらしいよ」
藤田ニコル「それなら私にも恐怖体験があります」
ですよ。「ほんと? よかったら聞かせて!」
藤田ニコル「地方の、あるホテルで泊まったときのこと」
ですよ。「ほうほう。なんか本格的」
藤田ニコル「幽体離脱したん、ですよ!」
ですよ。「最後のは余計や! えっ幽体離脱! それでそれで?」
藤田ニコル「そのとき私の部屋に誰だか知らない男が入って来ました」
ですよ。「ひょっとしてドッキリの寝起き? もしドッキリならカメラで撮影されていたということだから、世界初の幽体離脱時の映像ということで、それは怖いわ!」
藤田ニコル「そんなんじゃなくて、本当に知らない人。後で分かったんですが、何人もの人を殺していた凶悪犯でした」
ですよ。「えー! うわ怖!」
藤田ニコル「その男に首を絞められてしまいました」
ですよ。「嘘! そんなの初めて聞いた! ニュースでも見たことないし!」
藤田ニコル「もう本当にぐったりしちゃって。それを天井の方から見てました。一時間後に救急隊がやって来て、私の死亡が確認されたと……」
ですよ。「死亡が確認されたって、だったら今、俺は誰と話してんの? ──ひょっとして離脱した方?」
藤田ニコル「え?え?え? そういうこと? 畜生!」
ですよ。「今頃気付いても遅いわ! どうもありがとうございました!」
作者いも
寝っ転がってログインしてたら五回くらい失敗したよ。