夕暮れの田舎道。
辺りには水田が広がり、所々に用水路が通っている。
そんな水田に囲まれた田舎道を、ぎこちない感じで歩く一組のカップル。
男「おい、あれ…」
女「何?」
男「あいつ、見たろ?少し前にこの手前の田んぼですれ違ったばっかじゃん。」
女「はあ?」
男「居たんだよ。ていうか居るだろ、そこの用水路のとこに。」
女「だから、何が?」
男「……子供。お前、気が付かなかったのか?」
女「子供なんて見てないし 、こんな時間に、こんな場所を子供が歩いてるわけ無いじゃん。」
男「そうだよな、そうなんだよ。」
女「あんたちょっとおかしくない?大丈夫??」
男「ああ。…!?えっと、駄目かもしれない。」
女「…………。」
男「だって、俺…
お前の事も誰だか知らないし………」
女「…そうだね。でも、………もう遅いよ。」
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作者怖話