短編2
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13人

叔母さんから聞いた叔父さんのお話です。

叔父さんはの勤めている会社は社長を含め社員13人で皆さんとても仲がいいそうです。

今は12人なのですが会社の話をする時はいつも13人と話すと叔母さんが言っていました。

数年前の忘年会シーズンに叔父さんの会社は一泊二日の旅行に行く事になったのですが、旅行の数日前に社員の1人が仕事中に突然倒れ亡くなってしまいました。

旅行どころではなくなり皆とても悲しんだそうです。

その次の年の忘年会に昨年行けなかったからともう一度旅行を計画して隣の県に一泊二日行く事になりました。

旅行当日、夜の宴会の時間になり会場に行くとお膳が1つ多かったので社長に聞くと「アイツの分だ」(亡くなった社員の方の事)の一言。

そういえば旅行楽しみにしてたよなぁアイツ…

と叔父さんは思いながら社長の計らいに感動したそうです。

宴会が始まり30分位たった頃、突然大きな声で

「すいません!遅くなりました!」

と入り口の方から聞こえたので皆がそちらを見るとそこには誰もいなく入り口も開いていませんでした。

少しの間会場全体が静かになり社員の1人が「今確かに声したよな!?」と言うと皆頷きました。

すると社長が「アイツが来たんだ」と言い皆妙に納得。

それから社長が空いている席のグラスにビールをついで「よく来てくれた」と泣いていたそうです。

そんな事があって叔父さんは「今でもアイツは俺達と会社にいるんだよ」と話しているそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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