短編2
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昔住んでいたアパート(弐)

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私は20歳~40歳になるくらいまで霊の出るアパートに住んでました。

詳しく場所は言えませんが、埼玉県の某ネギ市の今でも現存する、平屋タイプのアパートで、玄関開けるとすぐにキッチンがあり右横が6畳間、その6畳間と襖で仕切られて奥に6畳間、キッチンと壁を挟んで奥に風呂場で、その奥が四畳半の部屋という造りです。

ここに住み始めて半年くらい経った頃の梅雨も空けて蒸し暑い夜だったと思います。

蒸し暑さからか夜中に意識が覚めて目をつぶったままうつらうつらしているとどこかで、ベシャシャっ、ピシャっと水音が聞こえます。

何だ?同棲してる彼女が風呂でも入ってるのかなぁと思いましたが、目を開けて見回すと家の中はどこも真っ暗闇です。

何だ?とボーっとした頭で思っていたら、ペタッ、ペタッと音がします。

そのあと少し間を置いて急に足首を誰かが掴むような感触がして下にズルッズルッと引き摺られる感覚がしました。

飛び起きようとしましたが身体は金縛りで動かなかったので声を出しましたが、ヒィ~っヒィ~っという感じにしか声が出ません。

それでも必死に叫んでいると、突然部屋の電気が着きました。

その瞬間に金縛りが解けて見ると彼女が膝立ちで電気のコードを握ったまま、何?何?また?っとビックリしていました。

夢かと思いましたが、自分の位置を確認すると、布団から少し外れた部屋の奥の収納スペースの襖の前までずれていました。

その部屋でも寝るのがちょっと怖くなり、最終的に玄関から一番手前の居間&客間にしている6畳間に寝る事にしました。

またまたオチも無くそれだけの事ですが自分的にはちょっと怖かった実話です。

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