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中編7
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僕の歪んだ性

僕は中学時代にイジメを受けていました…しかも、女子から…。

きっかけは、僕に告白してきた女子を振ったことでした。

当時の僕は「付き合う」という概念を理解しておらず、単純に恥ずかしかったので交際を断ってしまいました。

僕に告白してきた女子は傷つき、翌日から彼女とその友達からイジメを受け始めました。

最初はクラス全員に無視されるだけでしたが、次第にイジメはエスカレートし、上履きが無くなったり、教室を留守にしている間にお弁当にゴミを入れられたりしました。

男である僕は女子にイジメられていることが恥ずかしかったので、誰にも相談出来ませんでした。

僕は靴やお弁当を常に鞄に入れて持ち歩くことにしました…しかし、僕がイジメのことを誰にも言わないと気付いた女子たちは直接的に危害を加えてきました。

言葉の暴力は、やがて本物の暴力に変わりました。

しかし、暴力といっても女子のイジメは陰湿で精神的なダメージを伴っていました。

服を脱がされ体の特徴をバカにされる…女子の前でオナニーをさせられる…女子の制服を着せられて皆の前を歩かされる…。

特に女子たちは男らしくない僕を女装させることに嵌っていました。

それは小柄な僕に女の子の洋服が似合っていたからでした。

放課後になると女子たちは僕にミニスカートを穿かせ街中を歩かせました。

すると僕は男からナンパをされるようになりました。

しかし、そのことが彼女たちを更に怒らせる結果になりました。

女子たちと一緒に歩いていても、ナンパされるのは僕だけだったからです。

「男子より可愛くない女」…僕は彼女たちを更に傷つけていました。

嫉妬した女子たちは、大勢の人の前で僕のスカートを捲ったり、他校の男子と僕を付き合わせたり、冬なのに水着で歩かせたり…。

救いは、男らしくない僕が、知らない人から本物の女の子だと思われていたことでした。

僕は女装した変態だと気付かれないように女らしく振る舞いました。

女子たちは、男なのに男からナンパされる僕を見て罵声を浴びせました。

僕は男とセックスこそされませんでしたが、初めてのキスの相手は男性でした。

そんな僕へのイジメは中学を卒業するまで続きました。

男子校に入学した僕は、女子たちから解放されましたが精神は歪んでいました。

恋愛やセックスの対象は女性なのに、女性を前にすると怖くて体が震えてまともに話せない…僕は女性と付き合ったりセックスが出来ない体になっていました。

そして、何より歪んでいたのは、女装した自分自身に興奮する性癖になっていたことでした。

僕は自主的に女装をするようになり、鏡の中の女の子を見ながら自分を慰めました。

しかも、男に犯される自分を想像しながら…。

僕は親の目を盗んで夜中に女装で外出しました。

女装した僕は別人格になれたので、女性の前でも震えることはありませんでしたが、当然、女性と恋愛関係になることもありませんでした。

女になった僕は、男たちのエロい視線を浴び、その視線を思い出してオナニーをするようになりました。

階段を上る僕のスカートの中を覗いてくる男…偽物の胸の膨らみを凝視してくる男…ナンパしてくる男…。

僕は男性を興奮させることが出来る自分が特別な存在に思え、時にはわざとスカートの中を男たちに見せて、そのリアクションを楽しんでいました。

しかし、僕は知りませんでした…女性にとって夜道の一人歩きが危険なことを…。

それは夏祭りの夜でした。夜中なのに街には多くの人がいて、僕は酔った男たちにナンパされました。

僕は、いつものように男たちを無視しましたが、彼らから逃げることは出来ませんでした。

公園の芝生に押し倒された僕は、すぐに男だとバレましたが、男たちの暴走は止まりませんでした。

僕は何人もの男たちに廻されました…。

想像の中で何度も犯されていた僕でしたが、本物のレイプには快感などなく激痛しかありませんでした。

男性も怖くなった僕は女装をやめましたが、肛門の傷が癒えた頃には、レイプされた時の記憶を美化してオナニーをするようになりました。

そして、大学生になり一人暮らしを始めると、僕はまた女装に手を出してしまいました。

しかし、18歳になった僕は、あの頃の可愛い女の子になることはありませんでした。

顔が男性化していたのです。

「ねえ、ねえ、あのお兄さん何でスカートを穿いてるの?」

ドラッグストアで僕を見た子供が、お母さんに話し掛けていました。

女装した僕はオカマにしか見えないようでした。

男だとバレても男性を興奮させていた、あの頃の僕の容姿は失われていました…。

僕はマスクを買って顔を隠し、その場から逃げました。

すると、周りの反応が変わりました。

誰も僕を注目していないのです。

マスクをした僕は、地味な女として街に溶け込んでいました。

その日から僕は、マスクをして普通の女として生活しました。

女として一人暮らしの部屋を出て、大学近くの男女兼用トイレで男の洋服に着替え長い髪を束ねてロン毛の男になり、講義が終わると女に戻る…。

マスクをして地味な女になった僕は、中学や高校の頃のようにナンパされることはありませんでした…しかし、満員電車だけは違いました。

僕は毎日のように痴漢に遭いました。

痴漢は若い女性なら誰でもいいようで、むしろ、地味で大人しい女性の方が狙われ易いようでした。

僕は、お尻を触られるくらいは我慢出来ましたが、スカートの中に手を入れられパンティをずらされた瞬間、レイプされた時の記憶が甦りました。

満月に照らされた複数のペニス…酒臭い男のキスの味…肛門が擦れる痛み…芝生の青臭い匂い…鈴虫の声と男たちの笑い声…そして、男の体の重さや筋肉の硬さ…。

僕は脚が震え過呼吸になってしまいました。

「痴漢に遭うと声が出せない」…まさに僕はその状態でした。

僕は痴漢から逃げる為に電車を途中下車しました。

男の時は女性恐怖症…女装すると男性恐怖症…僕は詰んでいました…もう生きていけない…。

駅のベンチにうずくまっている僕に優しそうな女性が声を掛けてくれましたが、男である僕はその女性が連れてきた駅員さんに痴漢被害を伝えることは出来ませんでした。

過呼吸が治まった僕は、優しい女性や駅員さんから逃げる為に女性専用車両に乗り込みました。

車内に充満する化粧品の匂いは、僕を落ち着かせてくれました。

そして、体に密着する女性の肉体の感触が心地よく感じました。

女性恐怖症の僕は女性に蹴られたことはあっても、女性の肉体を直に感じたのは生まれて初めてでした。

僕の背中には柔らかい乳房の感触があり、下腹部には前に立っている女子校生のお尻の感触がありました。

僕は生まれて初めて男として性的に興奮しました。

僕の充血したペニスは、小さなパンティの上からはみ出し真上を向きました。

僕は硬くなったペニスの感触を誤魔化す為に、女子校生のお尻との間にバッグを入れました。

しかし、僕のペニスは女子校生のお尻に密着したままで、身動きが取れませんでした。

お尻の感触を不審に思った女子校生は振り向いて自分のお尻を確認した後、僕の顔を見て微笑むと会釈をしてくれました。

彼女は自分のお尻に当たる硬い物の正体がバッグだと分かり安心した様子で、その後は一切振り返ることはありませんでした。

しかし、僕の勃起したペニスは彼女のお尻に密着したままで、電車の揺れに合わせて彼女のお尻にめり込みました。

僕は余りの気持ち良さに、自分のミニスカートの中で射精してしまいました。

僕の太ももには、スカートの裏地から垂れてくる精液の感触がしましたが、ペニスの勃起が収まることはありませんでした。

そして、3度目の射精が終わると、やっと僕のペニスは縮み始めました。

電車が大学の最寄りの駅に近づいてくると、車内が空いてきて足元が見えるようになりました。

僕の脚には垂れた精液が付着していて、パンプスと床に精液の水溜まりが出来ていました。

駅に到着した僕は、ファストフード店にあるいつもの男女兼用トイレに入り、自分の精液の処理をして男の洋服に着替えました。

僕のしたことは痴漢行為でした…しかも、かなり悪質な…。

しかし、被害者の女子校生は自分が痴漢の被害に遭ったことに気付いていませんでした。

彼女は後に立っている女性のバッグがお尻に当たっているだけだと思っていました。

被害者のいない犯罪は犯罪なのか?

僕の出した結論は「犯罪にはならない」でした。

男の格好の時の僕は女性恐怖症でしたが、ミニスカートとマスクで武装した僕は無敵でした。

女装した僕は、常に小さなパンティの上からペニスを露出させ、ミニスカートでそれを隠しました。

そして、お店の狭い通路で女性とすれ違う時、スカート越しにペニスを女性の体に擦りつけ、勃起したら試着室や女子トイレの中でオナニーをしました。

しかし、僕を怪しむ女性はいませんでした。

僕は透明人間のように、男子禁制の場所に侵入出来ました。

マスク姿が不自然な女湯やプールの中は無理でしたが、更衣室に入ることは容易でした。

裸の女性にペニスを擦り付け、女子トイレでオナニーをして更衣室を出て行く。

やがて、大学に親しい友人のいなかった僕は、大学にも女の格好で行くようになり、女子更衣室に侵入しました。

モデルをしている先輩の裸を見たり、国民的アイドルグループに所属している同級生にペニスを押し付けたり、男の時の僕を見下していた女子の下着に射精したり、裸を撮影して醜い裸体をネットにアップしたり…。

僕の暴走は逮捕されるまでやめられそうにありません。

もし、僕が逮捕されたら全てを自供し、僕を歪めた女たちに恐怖を与えるつもりです。

隣にいる女性が男かもしれないという恐怖を…。

Concrete
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