とてもつまらない小噺です。
私の友人に神原という男がいる。
高卒から事業で大成功し、一軒家を建てマンションを買い、完全金持ち入りをした。
そんな神原の話。
ピーンポーンピーンポーン
神原は仕事がきつく休日は寝るのが日課だった。
なので休日の休みを奪われると苛つくらしい。
鳴ったので嫌々出たらしい。
「隣に引っ越してきた宇佐美と申します。宜しく御願いします。あの~タオルです。」
男は挙動不審でいかにも怪しかった。そしてタオルを渡すとすぐ走っていった。
タオルの色は濃い赤だ。
午後5時
買い出しに某スーパーに行くことにしたらしい。
そして、何故か隣の表札を見た。
少し動揺した。なんと一色になっていた。
一色さんは前に住んでいた人だ。
ほんの数日前に見たが...。
そして家に帰ったらまた寝ようとしたという。
あのタオルを忘れていた。
あ!やっちまった。
麦茶を溢してしまった。
新品だけど...。と言い神原が赤いタオルで拭いた。
そこで仰天した。生きた心地がしなかった。
なんと血が、赤色の液体が食卓についた。
鼻血もどこからも出血をしていなかった。
まさか...?タオル?
まさしくタオルからだった。
警察に通報し、タオルの赤色の液体は何か見てもらったらしい。
「血ですね~。このタオルは誰から?」
「宇佐美さんです。隣に住む」
「あの~隣は一色さんでは?」
警察に説明、その後一色(宇佐美)さんの家に家宅捜索を行われた。
なんと、一色さんの遺体が発見されたらしい。
金品は無くなっており、金目の犯行だと判明した。
宇佐美という男は強盗犯&殺人犯だった。
これに恐怖を感じた、神原は勿論引っ越しをした。
タオルは警察に保管されているとか。
作者山時雨yamasigure