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中編3
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お囃子

だいぶ前なんですが、午前11時から深夜1時が勤務時間だったので、勤務後の深夜に遊んでいました。

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その日も友人と雑談になり、「津◯山霊園に さと○くん像 があって、祟られるらしいよ」という話から行くことになって、私の車で山の高台にある霊園へ向かうことになりました

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車で向かう途中でコンビニ寄ったりしながら "さと◯くん像" の話をする、いつもの "心霊ツアー" ですね

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霊園に着いてみると墓所の周囲には何も無くて、そのまま「さ○しくん像を探してみようよ」ってことになって

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妙に明るくて怖いということも無く、雑談しながらのんびり探していると

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ドンドン..シャンシャン..タンタン....

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何処からか 鈴 笛 太鼓 の音色が聞こえてきて

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"祭りでもやってるのかな"

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ドンドン..シャンシャン..タンタン.... ドンドン..シャンシャン..タンタン.... ドンドン..シャンシャン..タンタン....

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音が近くなったり遠くなったりしながら聞こえていて

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祭りの屋台が好きな私はこの "お囃子" のことがずっと気になってました。

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霊園に来て結構な時間を探してますが、◯としくん像 は見つからないし、相方は無言だし、祭りにも行きたくなったので

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私「 小腹空かない? 」って聞いたら

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「 ...... 」

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私「 何を食べようか? 」

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「 .. やってる店あるかなぁ 」

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私「 行ったら何かやってるでしょ 」

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「 コンビニ行く? 」

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私「 せっかくだから、出店とか行こうよ 」

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「 ......? 」

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私「 どこでやってるか、その辺の人にでも聞いてみようよ 」

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.....「 ..この時間は寝てるんじゃない 」

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私「 祭り行く人とかいないかなぁ 」"寝てるってナニ?"

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....「 .. ○○さん .. ナニ言ってるの..? 」

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私「 ..ん ..何って、お祭りやってるから何か買って食べようよ 」

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......「 .. 祭り? .. ナニ言ってるの? 」

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..私「 ..ん? .. 祭りやってるよね 」 ..?

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.........「 .. 今 夜中だよ .. 祭りやってるわけないじゃん 」

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ん?

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..ッ!!!

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「だって、ずっとお祭りの囃子だっけ、ドンドンシャンシャンきこえてたじゃん..」 .. .. . .

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この出来事はここまでです。

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. .. ... でも

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..でもね ...ずっと呼ばれてるような .. . . そこへ行きたい .. .そんな感じがしてたんだよ.. それにね . ..

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不思議と怖くなかったんだよ .. .. .... .. . .

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..後日談になりますが

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今思えば "妙に明るくて不思議空間だったなぁ" って思いますが、相方もそうだったのかは聞けませんでした。

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何故なら

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翌日から音信不通で、暫くして会えて言われたのが

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相方「..あそこで ◯◯さんに言おうとしたけど 」

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相方「 深夜の墓所なのに楽しそうで、ずっと変なこと言ってたから ..怖くて言えなかった」

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相方「 墓所に入ってからずっと気配があったんだよ、気づいてなかったの?」

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相方「 家に帰ってからも金縛りにあって 」

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相方「.. "片手" も動かなくなってて .. 親に相談してお祓いまでしたんだよ」

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相方「 ..あそこで何があったの? 」

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私「 ... 墓所に入ってすぐ "お囃子" が聞こえてて 」

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私「 "影の様なぼやけた場所" を意識した "その時" は分かってて、でも意識した時々で頭に浮かぶ "場所" は違ってて 」

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私「 何故か "皆、踊りに行ってる" と分かってて、夜中だったけど何故か "普通" だったんだよ 」

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私「 あの後、墓所を出たら聞こえなくなって 」

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私「 ..でも、帰り道で下山するまで ..車のライトの中 以外が "虚無" で、道幅も周囲も見えなかったんだよ 」

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私「 でも不思議と "大丈夫" だからそのまま進んだんだよ 」

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私 「 .. ◯とし君像も無かったから関係無いと思って言わなかったんだよ 」

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...

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相方 ..「 有ったよ 何度も通ってたよ 」

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...

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Concrete
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