9:00の出社に間に合うように目覚めた。
隣には彼女が寝ている。
同棲を初めて1週間。
朝食を作るのも面倒なので
今日はコンビニで済ませよう。
ボサボサの髪を整えてスーツに身を通す。
家を出る時ぐらい見送ってくれよ。
「行ってきます」と言っても
反応が無いが普段から忙しくしてた疲れだろう。
全く可愛いやつだ。
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無事に出社した。
そう言えば明日は彼女の
誕生日だった。
プレゼントを考えながら
それとなく仕事を済ませる。
そうだ帰り道に少し値が張る
マフラーを買って行こう。
それは息が白い
冬の事だった。
喜ぶ顔が目に浮かぶ。
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「ただいま」
その日は少し遅めに帰宅した。
明日は休日
2人でゆっくり過ごせる。
プレゼントはその時渡そうと決めた。
次の日
いつもより遅い時間に目が覚める。
彼女も相変わらず朝には弱い。
せっかくだし
今日はケーキとお酒でも買って
お祝いしよう。
そう提案した。
その日のディナーはいつもより豪華だ。
ケーキもあるから食べ過ぎるなよな。
そう言いつつ自分が食べ過ぎてしまった。
彼女よ許してくれな。
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お腹いっぱいになると
少し眠くなってきた。
そのまま
うたた寝をしてしまった。
30分くらい寝た頃だろうか
ゴソゴソと物音がする。
うすら目を開けて物音のする方を見ると
表情動かさず1人の女が刃物をこちらへ突き刺そうとする
shake
こちらも抵抗して女を突き飛ばす。
すると女は逃げるように部屋から
飛び出して行った。
一体なぜ。
その後警察に連絡し
到着した時は安心した。
事情を話すと
スグに近辺を捜索してもらうが
彼女は見つからなかった。
その日は警察に保護されながら
友達の家に泊まる事にした。
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翌日、警察から連絡があった。
「彼女の死体が発見された」
しかし、死後1週間は既に経っている、と
その後、俺は殺人の罪で捕まった。
作者市川俊貴
閲覧ありがとうございます。
話は途中から男の嘘の供述となってます。
ある1人の女性へ対して届かぬ想いから
命を奪ってまで自分のものにした男の物語です。