短編2
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修学旅行の夜に。後日談

今晩は、黎音(れお)です。

先日投稿した修学旅行の夜に。で登場したAとあの時の話をする機会があったのでその時のお話を。

誤字脱字等目立つかもしれませんがご容赦ください

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昨日の事、Aから連絡が来ました。

中学を卒業してから違う高校に進学したので、会って話す事はありませんでした。

ですが、Aもふと修学旅行で起きた事を思い出したらしく私に連絡してきたそうです。

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A「あの夜めちゃくちゃ怖かったよねー!」

私「分かる。私、寝る所本当はドアの近くだったじゃん?あれ近くであったら気絶してるわ笑」

なんて話していました。

その時、可笑しいなと思ったのです。

ドアから離れていた私達は気が付いたのに、どうしてドアの近くで寝ていた子達は気付かなかったのでしょう?

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私「……ねぇ、A。ちょっとおかしくない?」

A「え?何が?」

Aはその事にまだ気付いていないようです。

言ってしまえば、恐怖が戻ってくるのは分かっていました。ですが、私一人で抱え込むには怖すぎました。

私「……私達、1番ドアから遠い所で寝てたよね?でも、あの声は聞こえたじゃん?」

A「……うん。あ……」

どうやらAも気付いたようです。

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私「どうして……私達以外の子は気付かなかったんだろう……」

背筋が寒くなるのがわかりました。

何故でしょう、ずっと忘れてしまっていたのです。

不思議だった筈なのに、考えないようにしていたのでしょうか。

朝、他の子達に聞いても知らない、と言っていました。ドアの近くに寝ていた子も。

A「……や、やめよう!この話は!ね!?」

私「そ、そうだね!うん!そうしよう!」

私達は怖くなってこの話をやめました。

その後は他愛ない、近況報告などをして連絡を終わりました。

……あの声の持ち主である家族は、本当に【部屋の外】にいたのでしょうか?

もしかしたら…………【部屋の中】に、【私達の近く】にいたのではないでしょうか。

本当は……私達の近くで笑いながら、怖がっている私達を見ていたのではないでしょうか。

それを確認するすべは、今の私達にはありません。

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