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短編2
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幼少期の遊び場

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私は小さい頃よく祖父母の家に預けられていた。

田舎の平屋建ての家には子供が遊ぶようなものはなく、私はいつも近所の神社で遊んでいた。

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その神社は古びていて、人気はほとんどなかった。だから逆にまだ小さかった私が遊ぶにはちょうど良かった。

その日はたまたま仕事が休みだった父と祖父と一緒に神社の裏手の山で遊んでいた。

いつもはあまり奥の方は行かないのだが、その日は父もいたため木が生い茂っている横道の方まで行ってしまった。

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大きな木が倒れており、もう先に進めなくなっている。

父はもう帰るぞ、と言って引き返していく。

父を追いかけようとした時、ふと横を見ると風車があった。風は全く吹いていないのに、くるくると回っている。赤い風車。

その光景が幼い私にとっても非常に奇妙に映った。

私は急いで父を追いかけてそのまま祖父母の家に帰った。

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私は家に帰ってからもそのことが頭から離れずにいたが、父や祖父に訊いても見間違えたのだと取り合ってくれなかった。

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あれから10年以上が過ぎて、あの神社にも行かなくなり、そんなことなどすっかり忘れていた私はオカルト好きな大学生になっていた。

サークルの友人達と肝試しをしようということになり、全国の心霊スポットを調べていた。

最恐心霊スポットまとめ。このような名前のサイトであの神社を見つけたのだ。

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私が幼少期によく遊んでいた神社は知る人ぞ知る有名な心霊スポットだった。

第二次世界大戦の際にアメリカ兵が捕らえられ、あの神社で拷問の末に亡くなったそうだ。

また、あの神社の裏の山は簡単に入れるため自殺する人が多数いたそうだ。

あの神社に足を踏み入れるとアメリカ人の亡霊や自殺者の霊に連れて行かれる。そんな噂が書いてあった。

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まさか自分がそんな曰く付きのところで遊んでいたとは、驚いた。

あの時見た風車も、霊によるものなのだろうか。

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