中学生の思春期真っ只中から経験してる話。
異性が気になって仕方がなかった。
ただ、気軽に話したり、遊べる女の子はいない。
まだガラケーの時代で、男友達とたまにしか連絡しない。
仕方ないので、寝る前に女の子と遊ぶ妄想をしていた。
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自分の理想の女の子を想像した。
優しくて、とても可愛い子。
ゆみと名付けた。
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毎晩、ゆみとのデートを妄想していた。
公園で手を繋いだり、遊園地で観覧車にのったり。
中学生の考えるなんの経験もない、かわいい妄想。
そんな日々が続いた。
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ある時、学校で文化祭が行われることになった。
そこで、ある女子と仲良くなり、連絡先を交換した。
頻繁に連絡を取るようになって、なんか付き合えそうな感じがして、ドキドキした。
いつのまにか、妄想はしなくなり、次の日学校に行くのが楽しみになってきた。
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連絡先を交換して1ヶ月ぐらい、勇気を振り絞って、デートに誘ってみたら、まさかのおっけー!
とても嬉しくうきうきした。
おやすみー!ってメールを送って、さぁ寝ようとした。
そしたら、すぐにメールが返ってきて、嬉しかった。
お互い気持ちが通じ合ってる感じがして、すぐメールを開いた。
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ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?ゆみは?
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ごめんね、ゆみ。忘れてて。
そう返信して、またゆみとのデートの妄想をした。
少し怒っていたけど、すぐ返信したのと、謝ったのでどうにか機嫌は治った!
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次の日、なぜかデートの約束した女の子は欠席。
その次の日も次の日も。
心配して、メールしたけど返信は来なかった。
よくわからないが、転校するらしい。
せっかくのデートが出来なくて残念だ。
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まぁ、でもゆみがいるからいいかなとも、思った。
そうして、10年ぐらい経つけど、ゆみがいるから今もガラケーからスマホには乗り換えられないんだ。
作者のこの