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短編1
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行列

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私は東京に住むごく一般の10代なんですが、ちょっと霊感があるんです。これは私が高校一年生の時の話です。

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いつも通りの学校の帰り道でした。

いや、居残りがあった幼馴染を置いて久し振りに1人で帰ったんです。

外はまだ明るくて、通学路の商店街には活気がありました。

その商店街を進んでいると、馴染みのパン屋の前に10人くらいの行列が出来ているのを見つけました。

お腹が空いてましたし、そんなに人が並んでるなら今日はドーナツの特売日なのかなって思って私も列に加わりました。

shake

列に加わって数分後くらいですかね。

不意に背中を強く叩かれたんです。

驚いて振り返れば怪訝な顔をした幼馴染でした。

「お前そこで1人で何してんの?」

ふと前を見ると前に並んでいた人たちは皆こっちを覗いていました。

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いえ、アレは人成らざるものでした。

あの光景は今でも忘れられぬ程目に焼き付いています。

得体の知らないものに見られていると思うと体が恐怖で動かなくなりました。

彼は足がすくんだ私の手を引っ張って商店街の外まで連れ出してくれました。

あれの行列はなんだったのでしょうか。

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